松下幸之助は「天地宇宙」に思いを巡らせた 思い悩んだときにやっていたこと

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正しい判断ができないとき松下幸之助がひとつの拠りどころにしたのは?(写真:mikiel / PIXTA)

思い悩んだとき「天地宇宙」を考える

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「わしは学校を出ていないから、君たちのように学問や知識を頼りにすることはできなかった。世間の人たちの言うことも、いったいどれが正しいのか、正直なところ判断ができない場合が多かった。それで、わしはなにをひとつの拠りどころにしたかというと、この宇宙とか自然とか、つまり万物というか、そういうものやったな」

難しい問題にぶつかる。どうしようかと思い悩むことがある。そんなときにじっと天地宇宙を考え、自然を、周りの景色を眺めてみる。

お日さまをみていると、ああ、素直な心で考え、行動しなければと、自然に感じられてくる。お日さまは何に対しても分け隔てなく陽射しをおくっている。人間にも動物にも、植物や虫たちにも。

あの人はいい人ですから陽を当てることにします、この人は悪い人ですから陽は当てません、ということはない。人間には当てるが植物には当てません、ということもない。その現象は、まったくとらわれてはいない。

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