松下幸之助は「自然の理法」を重視していた

事業を成功させる究極の要因

松下幸之助は「自然の理法がある」と考えていた

春になると新しい芽がでて、やがて若葉から濃い緑になっていく。枝は伸び、年々歳々同じからず。そのような風景を見ていると、なんとなく自然の理法というものを実感することができる。

「自然の理法とはなにかということは、ようわからんけど、万物を万物たらしめている力、あるいは法則といったもんやろうな。水が高いところから低いところへ流れるのも、物が上から下へ落ちるのも、まあ、自然の理法というもんやろう。そういう理法が厳然としてこの宇宙万物に働いておる。そういう自然の理法というものの特質とはなにかと言えば、それは生成発展ということだとわしは思っておるんや」

宇宙全体、万物ことごとくが常に動いている

この連載の一覧はこちら

仏教ではこの世は無常だという。常ではない、すなわち動いているということである。宇宙全体、万物ことごとくが常に動いている。そこまでは誰も異論がないであろう。さて、その動き方をどうみるか。衰退とみるか、発展とみるか、不変とみるか。この世自体は何も語らないのだから、それは人間の見方にゆだねられている。

松下は生成発展であるとみた。

「なぜなら、きみ、第一そう考えたほうが人間にとって幸せにつながるやないか。ますます発展するという理法のなかで生きておるとすれば、そこに人間の努力の意義も出てくるわな。けど、そうではない、だんだんと衰退していくんだとするならば、人間はどんなに努力しても意味がないということになるわな」

次ページどうみるかは人間の自由、ならば…
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 北朝鮮ニュース
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 離婚のリアル
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
背水のフジテレビ<br>500日の苦闘

日枝会長が退き宮内新体制が発足してから1年半。増益に転じたが視聴率は低迷を続ける。長寿番組の打ち切りが象徴する大胆な編成改革に加え、組織もコストも抜本的に見直した。背水の陣を敷く同社の人間ドラマを追う。