要注意!「即断即決」をできない人の口ぐせ 「もうちょっと考えさせて」は本当にムダ

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bee / PIXTA(ピクスタ)
ビジネスはスピードが命。「即断即決」ができないと、大きな成果を得ることはできません。 日本IBMのシニア・プロジェクト・マネジャーとして数百人のメンバーを抱える木部智之氏は「即断即決ができないと、チーム全体の効率や生産性が落ちる」と言い切ります。『仕事が速い人は「見えないところ」で何をしているのか?』の著者であり、自他共に認める“スピード狂”である木部氏に、即断即決ができない人の口ぐせについて聞きました。

 

仕事には、個人でする仕事とチームでする仕事があります。自分の仕事をどれだけスピードアップしても、それがチームのスピードとイコールになるとは限りません。

チームのスピードが遅くなる一番の要因は、人と人の間で発生する待ち時間です。チーム内にあるムダな時間であり、私はこれを何も動いていない時間という意味で「アイドルタイム」と呼んでいます。メンバー全員の仕事が速かったとしても、アイドルタイムが多ければチームのスピードは遅くなるのです。

アイドルタイムはリーダーとメンバーの間、各メンバー間の作業と作業の間に発生します。決定事項をリーダーがメンバーに伝達するのが遅い。メンバー間の情報伝達が遅れ、作業に着手できなかった……。こうした時間を限りなくゼロにすればチームのスピードはアップします。

即断即決できない人は、チームに迷惑をかける

チームの中で「アイドルタイム」が最も発生しやすいのが、「決める」という場面です。仕事は誰かが決定しないと、次に進みません。これはひとりでする仕事も同じですが、チームでする場合はなおさら影響が大きいのです。

10人のチームであれば10人、100人のチームであれば100人が次のステップに進めずに立ち往生してしまいます。決めるのはリーダーだけではありません。メンバーが何人か集まってやる仕事もありますし、リーダーとメンバーの関係でなくても、後輩と一緒に仕事をするときに何かを決める、ということもあります。チームで仕事をするときは、「即断即決」を意識することが欠かせません。

ところが実際には、即断即決が苦手な人は少なくありません。そういう人は、常日頃からチームのために即断即決をする意識が乏しく、知らず知らずそれが「口ぐせ」にあらわれています。ここでは、即断即決できない人の口ぐせを5つ紹介します。

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