従来から、就職活動の序盤は、主に学生がやりたいことや意中の会社を見つけるために充てられるため、「幅広く×情報収集」のAグループが圧倒的に多かったのですが、2017年卒では予想どおり異変が見られました。A、C、Dグループがほぼ同数という結果になったのです。
つまり、今年度は採用広報期間中から対象を「限定」する傾向を強めるとともに「応募行動」を中心に活動した学生が多かったということです。なかには早め早めに業界や企業を絞り込み、説明会への参加やエントリーシート提出などを遮二無二進めたという学生もいるようです。
その結果、内定の有無にかかわらず、「やり直したい」という学生が一定数出てくるであろうこと、彼らがその後も就活を継続するであろうことは、当初から予測されていたことでした。
企業説明会は引き続き開催されている
一方、選考が思うように進まないという企業が少なくありません。採用活動の途中で学生がいなくなった、面接をしようと思っても、自社役員と学生の日程がなかなか合わない、などといった声を多くの中小企業からうかがいます。
予定している採用数に達していない企業は説明会を引き続き開催していますが、肝心の学生の予約率が激減しているというデータもあります。この時期の説明会は、その場で実質的な面接を行い、選考へとシフトしていくパターンが少なくありません。学生にとっても就職活動を効率的に進めることができるチャンスなので、積極的に説明会に参加したほうがいいでしょう。
学生たちや保護者は、就活のフローが画一化されていることに不満を抱いているという調査結果があります。
実際、今の学生の志向や考え方は、非常に多様。就活スタイルにしても、活発に動きたい学生もいれば、じっくり吟味して企業を選びたい学生もいます。学生達は提供されている就活支援サービスが、学生側のニーズとマッチしていないと思っているようです。
そこでリクナビでは、個々人の志向や価値観の多様化に応じて、個別にカスタマイズした情報提供ができる機能を、先月新たに追加しました。
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