文系学生が就職したい「人気ランキング」100 上位は総合順位と酷似、メーカー系は少ない

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就活生の3分の2を占める文系学生。彼らが就職したい人気企業は?(写真:xiangtao/PIXTA)

文系学生は1学年に約40万人。1学年当たりの大学生数は60~65万人程度なので、およそ3分の2は文系が占めている。そんな学生のボリュームゾーンともいえる文系学生が注目している企業とは、どんな企業なのだろうか。

東洋経済オンラインでは、就活中の学生を対象にした「就職ブランドランキング調査」を発表しているが、「男子学生版」「女子学生版」など属性別ランキングも掲載した。今回は男女含めた文系学生を対象に、「就職人気ランキング・文系学生版」の上位100社を発表する。

今回も、ランキングデータは文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所の調査を基に作成した。調査対象者は同社の就職サイト「ブンナビ!」に登録する2017年春卒業予定の大学生や大学院生だ。この調査は就活期間の前半と後半に行っており、今回は就活前半の調査結果。参考値として、2017年卒・前半の総合順位と、2016年卒・前半文系の順位も掲載した。なお、総合順位は「最新!『就職人気ランキング』ベスト300社」として4月26日に発表している。

損保ジャパン日本興亜・三井住友が総合より上昇

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結果は総合ランキングと似た傾向となっている。トップ10は総合順位とほぼ同じ顔触れで、金融系企業が並ぶ。1位みずほフィナンシャルグループ、2位三菱東京UFJ銀行とトップ2は総合順位と同じだが、3位以下には変動がある。3位JTBグループは総合順位に比べ1ランクアップ(アンケートは顧客情報流出問題が明らかになる前)。4位損保ジャパン日本興亜は、総合8位から4つジャンプアップした。6位の三井住友銀行も3ランクアップしている。こうした企業は文系学生に人気がある一方で、理系学生への浸透度がいま一つという側面もある。

一方、7位の全日本空輸(ANA)は、総合順位で3位だった。文系のランキングで4つランクを落とす一方、理系学生の順位では4位と高かった。同社は理系学生のみ対象の「総合職技術職」の採用を行っており、理系学生にも注目度が高い。9位の大和証券グループも文系・理系ともに人気のある企業だ。

11以下で総合順位よりジャンプアップしている「より文系に人気のある企業」は、56位JALスカイ(総合68位)、66位明治安田生命保険(総合84位)、67位住友生命保険(総合85位)など。傾向としてはこちらも金融系企業が目立つ。メーカー系では26位ロッテグループ、32位キリン、37位サントリーホールディングスなど、食品・飲料系企業がランキングに顔を出している。

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