わが子を英語ができるように育てるには(下)

大学入試と英語習得を両立させる方法

大学卒業までに達成したいレベルを10として技能別に見ていくと、うまくいけば、大学受験までにL8、R8、W5まで持っていけます(Sは0〜1)。L8、R8、W5までもってこれれば、日本の大学ならどこでも入れるレベルでしょう。

大学では今までおろそかになっていたスピーキング力の強化に本格的に取り組むべきです。テストだけでは限界はありますが、TOEFLやTOEICのスピーキング試験や英検1級の二次面接などを目標にし、これらの試験に向けて準備することでスピーキング力をアップさせましょう。

また、留学生との交流を通じてキャンパスで英語を使う、海外留学するなど、実地訓練もどんどんすべきです。LRの基礎があれば、留学によってSWの実力を一気に伸ばす事が可能です。様々な方法で、それまでに圧倒的に不足していた英語の使用経験の埋め合わせをするチャンスをたくさんつくるわけです。

さらに余裕があれば、ネイティブの先生についてレッスンを受けるのもいいでしょう。日本の社会問題などについても語れる高度なスピーキング力を目指すことが大切です。

英語の習得は長期戦

さて、これが、日本の教育の中で、子供が英語ができるようにうまく育てるための、私が考える年代別の教育指針です。

幼少、小学校時代はゲームや読み聞かせなどを通じて、とにかく英語を好きにさせる。中学では、音読の徹底をし、公立に通うなら英語の勉強の進度を前倒しにする。高校では大学受験の偏った教育に流されることなく、速読の訓練を音声を絡めて行った上でリスニングと読解を融合する。大学ではSとWの技能向上に全力を傾ける。

4技能がまんべんなくできる、真に使える英語を子供に身につけさせるには、上記のように長期的な視野に立って、段階を経ていかなければなりません。

今回の記事を参考にしていただきながら、避けては通れない受験英語ともうまく付き合いつつ、できるだけ偏りを少なくする学習法を家庭主導で行ってみてください。

次回からは、社会人の皆さんがいかにスピーキングの力を身につけるのかに焦点を当ててみたいと思います。お楽しみに。

(構成:山本航)

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