音による訓練を徹底しよう
こんにちは、安河内哲也です。今回も前回に引き続き、家庭内でどのような英語教育の方針を構築し実践すれば、わが子が英語ができるようになるのか、というお話をしたいと思います。
前回は、まず英語ができるようになるためには、文法や発音などのルールを学んで理解したら、その英文が一瞬で口をついて出てくるようになるまで、ネイティブの音声をリピーティング、シャドウイング、音読、暗唱する反復練習が重要であると述べました。ルールを学んだだけでは言語は操れるようにはならないので、実際に口に出し自動化する練習を積んでいく必要があるわけです。しかし、残念ながら日本の中・高、そして塾、予備校の英語教育では、この反復練習が大きく欠けてしまっていることが多いのです。
結果、英語をコミュニケーションツールとして使いこなせない英語難民が数多く生み出されてしまっているのが現状です。しかし、日本の英語教育を受けてきた人の中でも、20歳ぐらいで英語が堪能になる人も、ごくわずかながら存在します。そんな超少数派の人たちに私が見いだす共通点が1つあります。それは、彼らの両親が英語に堪能、または大きな関心を持っていて、彼らが子供の頃から、一般の英語教育に流されず、一貫したアプローチで英語に触れさせているという点です。
どこが独自かというと、ずばり学校教育に欠けがちな、音声を用いた訓練を重視している部分です。学校で教えられるルールに加えて、リピーティング、ディクテーション、音読などの言語を自動化するための訓練を徹底的にやるわけです。
私自身は、浪人時代や大学の英語学科時代に、音読やディクテーションなどを重視した教育を受けたことで、崖っ縁で、何とか英語難民を脱却できました。しかし、私に訪れた幸運が、皆さんのお子さんに訪れるかどうかはわかりません。
ですから、親が司令塔となり、どんな英語教育を選択し、小・中・高・大という日本の教育システムを通じて英語ができる子を育てていく必要性が出てきます。だいぶはしょりましたが、ここまでが前回の要約です。
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