わが子を英語ができるように育てるには(中) 家庭で実践する英語教育ヒント集

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公立高校の受験に合わせるな

また中学時代は、私立の中高一貫校に通うか公立に通うかで英語の学習の進み具合が大きく変わるのが特徴です。特に地方の公立中学校では公立高校の簡単な入試に合わせて、とてものんびり進みます。一方、私立の中高一貫校では中2の時点で公立高校の受験レベルまで達してしまうこともしばしばあります。

つまり公立と私立では1年の差が出てきてしまいかねないので、お子さんを公立中学に通わせるならカリキュラムを前倒しにし、親が教えるなり、誰かの助けを借りるなりして、早めに進めておくほうがいいでしょう。目安としては、中3の時点で英検準2級の問題に9割以上正解するくらいを目指すとよいでしょう(また、高1〜高2で2級、高3では準1級を目標にするとよいでしょう)。

このように前倒ししておけば、高校入学後に急激にレベルが上がったときにも十分対応できるはずです。

ちなみに英検2級までは合格ラインが低く設定されており、合格するだけでは、その級のレベルを修得しているとは言いがたいので、9割くらいの点数がとれることを修得の目安にしてください。参考に、2級の合格点は75点中45点前後です。しかも4択です。とはいっても、英検の問題自体は、よくできているので、中高生の目標には適しています。よい意味で、大学受験との親和性も高いです。また、GTECやTOEFL JUNIOR、中学生であればJETなどの実用英語試験を効果測定として利用するとよいでしょう。これらの試験機関でも、最近は積極的にスピーキングテストを導入・拡大しようとする動きがあり、日本の大学受験対策一辺倒になるよりもバランスのよい勉強をさせる事ができます。

外国への興味を育もう

現在の子供たち全般に言えることですが、以前に比べると海外に興味を持たない傾向が出てきているようです。外に目を向けさせる努力が、より一層大事になってきているように思います。

簡単なところでは、外国の映画やテレビ番組を見せる、さらには夏休みに短期留学させたり、海外からの留学生を受け入れたりするなど、海外に興味を持つきっかけづくりも積極的に行っていきたいものです。

以上が、小学校、中学校のお子さんを持つ皆さんに対する私からのアドバイスです。やり方には「これ1つ!」という正解は存在しませんが、肝心なのは他人任せにせず、長い英語教育のロードマップを頭に描きながら指揮を執ることです。

次回は高校そして大学受験、さらには大学入学後の英語教育で、気をつけるべきポイントをご紹介していきます。お楽しみに。

(構成:山本航)

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