わが子を英語ができるように育てるには(下) 大学入試と英語習得を両立させる方法

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速読が重視されている大学入試

それでは、大学入試で最も重要なのは実は何なのかといえば、「英語を英語のまま速くしっかりと読む力」なのです。難関大学に合格させるには、この「読解力」を錬成することが重要なわけです。この読解力は「日本語に翻訳する」ということとは異なります。素早く論理的に英語をさばいていく力で、実はTOEFLなどで求められている読解力とほぼ同じなのです。

確かにGとTは大切です。しかし、大学受験に合格させるにしても、大学受験の英語の入試試験で圧倒的によく出るのはR(本来のリーディング)の問題です。文法・和訳問題も出てきますが、その量はごくわずかです。

確かに日本の入試は異常な読解偏重となっています。しかし、この読解の学習自体が間違っているというわけではありません。問題はこの読解学習を、ただ点数を取るための方法ではなく、他の3技能の基礎作りになるような方法で勉強させる事だと思います。

音を使った読解学習で4技能のベースを作る

たしかに、入試の前には読解中心の偏った勉強にならざるを得ません。しかし、読解というのは、他の技能の基礎となるものです。これをしっかりとした形で、受験時代に勉強しておけば、大学に入ってから、他の技能を伸ばす事にも通じます。

また、そのような学習法で勉強した方が、大学入試の読解問題でも圧倒的に高い点数が取れます。また、リスニングやライティングの能力も身につきます。確かに大学受験にパスしても、いきなり話せるようになることはできないかもしれませんが、話すためのベースをしっかり身につけさせる事ができるわけです。

そうすれば、大学に入ってからのトレーニング次第でスピーキング能力を短期で身につける事ができるはずです。

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