新日本プロレスの売り上げを10倍にする 木谷高明・新日本プロレス会長に直撃(その2)

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プロレスグッズの販売戦略:女性ファン向け商品の拡充

キム:私は昔、熱狂的なプロレスファンだったんですが、当時は、なけなしの小遣いで、ハルク・ホーガンのぼろぼろの破れたTシャツや長州力のTシャツを、大阪のマニアショップにまで行って、1枚1万円ぐらい払って買っていたんです。マスクも一生懸命買っていました。

けっこうマニアの人たちは、境目なしにお金を使ってくれますよね。プロレスに関連するものなら何でも買いたいという人たちは、カードだけでは飽き足らないと思うんですが、カード以外のグッズ販売戦略はありますか?

木谷:グットスマイルカンパニーというフィギュア会社と親しくしていまして、今度そこからフィギュアも発売されます。そのほかにも、どんどん横展開していくつもりです。

たとえば、僕はTシャツもちょっと不満なんですよ。もうちょっとデザイン凝れるだろうと。

キム:確かに。私が持っている長州力Tシャツがダサいのなんのって。

木谷:やぼったいんですよね、今のTシャツとしては。

キム:人前にあまり着ていけないという。

木谷:そう。ベタなデザインだと恥ずかしい。もっともっとクールでロックなやつを作ってほしいと思っているんですが。

キム:今の選手には、ロックな選手もいますし、カッコいいセンスのいい選手も増えましたよね。

木谷:そうなんですよ。だから、白黒反転させるとか、影を付けるとか、そういうデザインのTシャツがあってもいいんです。何でもっとWWEみたいにできないのかと思いますよ。

キム:私が密かに持っているTシャツは、笑っている長州力がサソリ固めしているというデザインですからね(笑)。これを着て外出はしづらいです。

木谷:デザインをかわいい方向にはもっていくんですけど、かっこいい方向にはあんまり持っていってないんですよね。それと、最近は女性ファンが多いので、女性ファンの視点でグッと買いたくなるものがないと。

キム:そうですよね。日頃から着られるようなデザインのTシャツがあまりないんですよね。

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