LINEと組みたい企業、99%はお断り ユーザー1億人突破!キーパーソンが語る裏側【第1回】

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――占いやクーポン、ゲームが入るプラットフォームになるというのも、ある程度イメージがあったんですか。

そうですね。いろいろなサービスが乗ってくるということは、最初からイメージしてました。その中で、まずはコミュニケーションが大事ということで、無料通話とかメッセージから手がけたんですね。

どちらかというとスマートフォンコミュニケーションを全部担っていると思います。コアバリューですね。そこでユーザー数が増えてきたので、プラットフォーム戦略を11年10月に始動しました。先のイメージが明確にできたので、あとはよりユーザーを増やすというフェーズに入ろうとテレビCMも始めました。

その当時は「LINEプラス」というプロジェクトコードで呼んでいたんですが、まさにLINEというコアバリューに対して何を足していくかっていうのを、プロジェクトとして立ち上げまして、その中でいろいろな準備をしてきたんですね。

リアルグラフで業界の通説を覆した

――森川社長は、あまり長い先の計画を立てないという方針のようですが、今後3カ月~半年ぐらいを見据えるとLINEという組織やサービスは、どうなっているでしょうか。

今後3カ月でみると、ユーザー数が間違いなく1億人は超しているでしょう。ゲームがある軌道に乗り始めた。いろんなパートナーが入ってくる仕組みとしても起動し始めましたし、LINEとゲームを足した時の価値は、体感してもらったと。

今までは「ゲームはバーチャルグラフだよね」「バーチャルグラフでないとユーザーは盛り上がってくれないよね」というのが、われわれの業界でも通説でしたが、リアルグラフだってやれるだろうと。逆に言うと、リアルグラフだからやれることがあるはずと模索してきた。それがある種のカタチとして今出てきている。

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