ジブリもピクサーも、「パズドラ」のライバル ガンホー森下社長が語った開発の裏側(下)

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パソコン向けオンラインゲーム「ラグナロクオンライン」から出発し、現在はスマートフォンゲーム「パズル&ドラゴンズ」(通称パズドラ)を主力とするガンホー・オンライン・エンターテイメント。飛躍的な成長を続けるガンホーを率いる森下一喜社長の独占インタビュー後編。

※ 前編はこちら「パズドラ」大ヒットの真相

僕らには「ゲーム屋」としての思想哲学がある

――今のガンホーにとっての競合は?

エンターテインメント(娯楽)にかかわる企業のすべてですね。たとえばスタジオジブリも米ピクサーも対象に入ってきます。エンターテインメントは人間にとって、必需品ではありませんから、人間のライフスタイル、生活の中にある余暇の時間から、いかに自分たちのゲームに時間を割いてもらうかということが重要になります。

――ここ数年の成長が目覚ましいモバゲー(ディー・エヌ・エー)、GREE(グリー)をどう見ていますか?

彼らはゲームを作りたくてゲーム会社になったわけではないので、言葉は悪いですけど、僕たちとは人種が違います。IT企業として、儲かることは何でもやるのでしょう。彼らには彼らの思想哲学があるでしょうし、僕らには「ゲーム屋」としての思想哲学があります。

僕たちとは合わないから、彼らの土俵には乗りません。いいか悪いかではなく、単純に考え方の違いです。彼らが今後もうまくいくかどうかを気にしている人も多いようですが、それは正直どうでもいいです(笑)。

ゲーム業界で唯一気になるのは、任天堂ですね。モノづくりという観点でいうと、任天堂という会社は素晴らしいし、いちユーザーとしても愛着があります。

任天堂はハードウエアを含めて、日本で唯一モノづくりができるゲーム会社です。今は業績が厳しいですが、かつて「NINTENDO64」(1996年発売)で下火になっていた状況から復活したように、革新的なモノを生み出せる潜在能力は十分にあると思います。

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