ジブリもピクサーも、「パズドラ」のライバル ガンホー森下社長が語った開発の裏側(下)

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海外展開も「運」次第

――パズドラは北米(2012年11月)や韓国(12年12月)でもサービスを始めるなど、海外展開を行っていますが、手応えは?

もりした・かずき
ガンホー・オンラインエンターテイメント社長CEO兼企画開発部門統括エグゼクティブプロデューサー 1973年生まれ。ソフトウェア開発会社を経て、2000年オンラインゲーム受託開発会社を創業、02年にガンホー・オンライン・エンターテイメントを創業。04年から現職。「ラグナロクオンライン」を日本国内でプロデュース。ゲーム開発の制作総指揮をとり、スマートフォンゲームでは11年「ケリ姫クエスト」、12年「パズル&ドラゴンズ」と手がける。家庭用ゲーム機には「ピコットナイト」など。

まだわからないです。これも運がよければうまく行くかもしれません。現地の言語や文化への適応は必要ですが、ゲームの内容を変えて媚びるようなことはしません。純粋に面白いゲームを作れば、世界で受け入れられると思っています。

――パズドラの家庭用ゲーム機への移植はどのプラットフォームを考えていますか?

2013年内に出すことまでは言えますが、プラットフォームは言えません。家庭用ゲーム機にはこれまで「PlayStation Vita」「PSP」「PlayStation2」「ニンテンドーDS」向けに出しています。仮に「ニンテンドー3DS」向けに出すとすれば、初めてになります。

スマートフォンは普及が著しいし、成長が見込めるプラットフォームですが、この中でできることには限界があります。家庭用ゲーム機だったらもっと「こんなことができる」「ユーザーにこんなことが体験してもらえる」という可能性があるので、開発当初からパズドラは家庭用ゲーム機に出していきたいという思いはありましたね。

――業績以外に、今後、運営で気をつけるべき点は何でしょう?

機械ではなく人間が運営しているので、ミスは必ず生じます。問題はミスが発生したとき。「できるだけこまめにアナウンスしろ」と口を酸っぱくして言っています。電車が止まっているときを想像してください。電車が止まっていて、いつ動くのかがわからないときに車内アナウンスがなかったら、ストレスや不安を感じますよね。

これを当社に当てはめてみると、例えばサーバーの障害が発生したときには現状の報告や、ユーザーがストレスを感じた分の還元などを行うようにしています。

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