ジブリもピクサーも、「パズドラ」のライバル ガンホー森下社長が語った開発の裏側(下)
海外展開も「運」次第
――パズドラは北米(2012年11月)や韓国(12年12月)でもサービスを始めるなど、海外展開を行っていますが、手応えは?
まだわからないです。これも運がよければうまく行くかもしれません。現地の言語や文化への適応は必要ですが、ゲームの内容を変えて媚びるようなことはしません。純粋に面白いゲームを作れば、世界で受け入れられると思っています。
――パズドラの家庭用ゲーム機への移植はどのプラットフォームを考えていますか?
2013年内に出すことまでは言えますが、プラットフォームは言えません。家庭用ゲーム機にはこれまで「PlayStation Vita」「PSP」「PlayStation2」「ニンテンドーDS」向けに出しています。仮に「ニンテンドー3DS」向けに出すとすれば、初めてになります。
スマートフォンは普及が著しいし、成長が見込めるプラットフォームですが、この中でできることには限界があります。家庭用ゲーム機だったらもっと「こんなことができる」「ユーザーにこんなことが体験してもらえる」という可能性があるので、開発当初からパズドラは家庭用ゲーム機に出していきたいという思いはありましたね。
――業績以外に、今後、運営で気をつけるべき点は何でしょう?
機械ではなく人間が運営しているので、ミスは必ず生じます。問題はミスが発生したとき。「できるだけこまめにアナウンスしろ」と口を酸っぱくして言っています。電車が止まっているときを想像してください。電車が止まっていて、いつ動くのかがわからないときに車内アナウンスがなかったら、ストレスや不安を感じますよね。
これを当社に当てはめてみると、例えばサーバーの障害が発生したときには現状の報告や、ユーザーがストレスを感じた分の還元などを行うようにしています。
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