LINEと組みたい企業、99%はお断り ユーザー1億人突破!キーパーソンが語る裏側【第1回】

拡大
縮小

これはある種のロールモデルになりました。あとはいろんな方の力を借りてゲームのプラットフォームとして拡大していくんですが、その他のところは、まだまだやるべきことがあるんですね。例えばLINEチャンネルにしても。もっともっといろんな形でLINEを活性化させるサービスは、まだまだすごくたくさんありますので。

実はスタンバイ状態のものもたくさんあるんです。そういったものを矢継ぎ早に、また出していく。その中でいろいろな可能性を探りながら、きちんとユーザーがついて来れば、アクティブになってくれば、更にそこを拡大するということですね。

単なるコミュニケーションツールで終わらせない

――LINEはいったいどこに向かっているんですか?

よく言われます。すごく生意気なことのようですが、最終的には単なるコミュニケーションツールとして終わらせたくないなと。LINEと、例えばいろいろな産業が結びつくことによって、その産業が活性化したり、新たな市場が生まれたり。

NHNジャパンの受付隣りにある、スタンプのキャラクター「ブラウン」と「コニー」。ここで記念撮影をする訪問者も多い

仮に斜陽産業が仮にあったとして、でもホントはそこにパワーがあって、例えば流通の仕方が間違っているとか、表現が時代に合っていないとか、そういったことがある場合は、LINEというプラットフォームを使っていただいて、日本から世界にチャレンジをしていく。

特にコンテンツ産業ですね。今まで誇ってきた、つまり財産と言うべきコンテンツが、外にすごくたくさん出ていける状態かというと、そうでもない。そこに例えばLINEがパートナーとして組ませていただくことによって、日本のコンテンツが簡単な手続きの上で、世界中のユーザーに使っていただけるようになる。

今までであれば、現地のパートナーを見つけてこなければいけなかった。そのためには、こんな分厚い契約書を何とかしなければいけなかった。もしくは、現地に支社を作らなければいけなかった、みたいなことで、当然コストがいっぱいかかってくるんですね。

次ページアマゾンやグーグルを目指す?
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT