LINEと組みたい企業、99%はお断り ユーザー1億人突破!キーパーソンが語る裏側【第1回】

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ただそれって、当たるか当たらないかわからない状態で、コストをかけづらい。例えばLINEというプラットフォームは、われわれがチェックすれば世界に配信できる。簡易な仕組みをもって、日本的な監修で契約させていただいて配信できるというのは、コンテンツ、パートナーの皆様からも非常に可能性を感じていただいて、いろいろなご相談をいただいていますね。

――北米や中国などに大々的なプロモーションをかけるという話があるようですが、具体的なスケジュールは?

まだテスト段階ですね。それよりは南米やスペインなどが候補になってきたので、その対応をさせていただいているというのも理由なんですが。北米や中国はハードルが高い。政治的な状況もあります。タイミングも当然ありますから、慎重に進めていきたい。

目指すのは世界ナンバー1

――プラットフォームというと、アマゾンやグーグル、アップルぐらい巨大な存在を目指しているんでしょうか。

「目指せ!世界ナンバーワン」ですから。ほんとに一人でも多くの皆様がお使いいただくプラットフォームであったり、インフラだったりですね。

LINEが世界の共通言語になってほしいと思っていますし、文化・カルチャーとして存在してたい。例えばiPhone(アイフォーン)という言葉を聞いたら、ただのデバイスではなくて、そこにある価値とか、バックストーリーであるとかが、世界中の皆さんにわかるわけですよね。Facebookもそうですよね。単なるSNSというところからもう超えてしまっている。やはりわれわれとしてやるからには、そういったところを目指していきたい。

おかげさまでユーザー数が増えておりまして、ユーザーの皆様にもアクティブに使っていただいています。世界のモンスターサービスと言われているところへのある種チケットみたいなものは、少し端だけ持てたのかなという状況ですので、あとは端だけ持てたものをきちんと、より掴んでというものをやっていくことになると思います。

――ライバルは?

メッセンジャーサービスは、実は世界中に山ほどあるんです。通話サービスも。ただ、その中できちんとチケットを持てるっていうのは、もう数が限られていますし、ほんとに数個ですね。その中の一つだと、LINEは世界の皆さまにご認識いただけている状況になりました。

(撮影:梅谷 秀司)

この連載の続きはこちら

(第2回)LINEフォン、打診はあるが今はできない

(第3回)LINEの稼ぎ頭はゲームです

(第4回)LINEの成功、ガラケーでの失敗が生きた

(第5回)LINEは事業計画をほとんどつくらない

二階堂 遼馬 東洋経済 記者

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にかいどう りょうま / Ryoma Nikaido

解説部記者。米国を中心にマクロの政治・経済をカバー。2008年東洋経済新報社入社。化学、外食、ネット業界担当記者と週刊東洋経済編集部を経て現職。週刊東洋経済編集部では産業特集を中心に担当。

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