多くの人が陥る「家計簿で節約」の落とし穴 毎月一喜一憂するより「本質」を押さえよう

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ただし、家計簿のような物理的なアイテムがないとやる気が起きないという人もいらっしゃいます。そういう場合は、次のような手抜き家計簿術を検討してみるのもいいでしょう。

無理なく続けられる手抜き家計簿術

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1 レシートを見るだけ

レシートを捨てず、1週間に1度、すべてのレシートを読み返します。この時、「買わなくてもよかった」と感じたものには蛍光ペンでマークをして、1週間分の合計額を出してみましょう。不本意な買い物に自分がいくら使っているのかを認識するだけでも消費行動が変わります。

2 通帳を見るだけ家計簿

月に1回、銀行通帳の記帳をして眺めるだけです。初回は過去6ヵ月分の履歴を見てみましょう。不明な引き落とし、解約を忘れているスマホのオプション、あまり見ていない有料チャンネルの契約などはないでしょうか。インターネットバンキングの確認でもOKです。

3 自分に合った家計簿アプリの選定

スマホの家計簿アプリのメリットは、電車での移動中などすき間時間での記録ができること。自分の消費行動やセキュリティに関する考え方に合う家計簿アプリを選んでみるのもいいでしょう。たとえば、次のような家計簿アプリがあります。

・Money Forward

クレジットカードやインターネットバンキングのアカウント情報を登録しておくと、自動的に家計簿が記録されるアプリ。クレジットカード決済がメインで、データ連携に抵抗がない人向け。

・Dr.Wallet

レシートを撮影すると内容を読み取り、データ化してくれるアプリ。人力による直接手入力でデータ化しているため、読み取り精度が高いと評判。

・Zaim

日本最大級500万人が利用するとされる家計簿アプリの定番。レシート読み取り機能もあるが、人力入力ではない。

・zippi

インターネットショッピングで利用しているメールアドレスアカウントから自動的に家計簿を生成。レシート読み取り機能もあるが、人力入力ではない。

このように、家計簿ひとつとっても人によって合う、合わないがあります。おカネを貯めるためには、その節約法が本当に自分に合っているのかどうか、自分なりの判断基準を持つことが何よりも大切なのです。

風呂内 亜矢 ファイナンシャルプランナー

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ふろうち あや / Aya Furouchi

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー。大手電機メーカー系Slerに勤めていた26歳のとき、貯金80万円で自宅用としてマンションを衝動買い。それをきっかけにおカネの勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有。2013年、FPとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信。著書に『その節約はキケンです—お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか—』(祥伝社)、『デキる女は「抜け目」ない』(あさ出版)、『ほったらかしでもなぜか貯まる!』(主婦の友社)などがある。筆者サイト

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