知らないと損!保険のムダ払いを避ける心得 いざというときに公的保険を活用できますか

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あなたは払いすぎていませんか?(写真:yatta / PIXTA)

人生でマイホームの次に大きな買い物と言われている「保険」。しかし、多くの人は保険会社の営業マンが進める保険になんとなく加入していたり、5年、10年と保険の見直しをせずにただ払い続けていたりするのが現状ではないでしょうか?

「なんとかなる」ではどうにもならない定年後のおカネの教科書』の著者であり、ファイナンシャルプランナー・公的保険アドバイザーとして多くの人におカネにまつわるアドバイスをしてきた山中伸枝氏がムダな保険を見直す方法を紹介します。

公的保険をフル活用するために

私たちは誰もが人生に不安やリスクを抱えています。病気になったときの医療費、家族が亡くなったときの経済的な損失、長生きにおける生活費の負担などです。でも、それらの人生の不安やリスクはなにも一人で抱えているのではなく、一定のところまでは社会全体で支え合っています。それが国の保険である公的保険です。

「国民皆保険」である日本においては、すべての国民は健康保険や厚生年金保険、介護保険などの公的保険に加入しています。その費用は会社員であれば給与の15%にもおよぶほど高額です。ですから、まずは公的保険をフル活用し、公的保険でまかなえない部分を民間保険でカバーするのが賢いやり方なのですが、残念ながら、公的保険をよく理解せずにすべてを民間保険でカバーしようとし、必要以上に保険料を支払っている人が多いのが実情です。

それには理由があります。ひとつは、普通に暮らしていると公的保険について学ぶ機会がないこと。会社員になれば誰でも社会保険に加入するのに、社会保険について詳しくレクチャーしてもらえる機会がないのです。

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