――JTBでdポイントの情報漏えいがあった可能性があると報じられた。セキュリティへの取り組みはどうなっているのか。
吉澤和弘副社長(次期社長):+dのパートナー(ローソンなど、ポイントやサービスで連携する企業)と、場合によっては顧客情報をやりとりすることがあり、国のガイドラインに沿ってお互いに取り決めをしている。ログ(履歴)をしっかり貯めているかどうか、対策が万全かどうかを年に1、2回、確認している。今回、高度な標的型メール攻撃にまで行き届かなかった。今後はさらにセキュリティを強化していく。
――73歳の父親が他社の電話回線契約を持っているのにドコモで新規契約した。5日後に解約したが6万円が無駄になった。ホームページから質問したが回答に納得がいかなかった。6月3日に内容証明書を加藤社長に送った。同6日に届いている。同15日までに回答を求めたが回答がいただけていない。
加藤社長:私へのこうした手紙は会社宛て、自宅宛てに年30件ある。中には分厚いものもありすべて読めていない。後任の吉澤に引き継ぎますのでご安心くださいませ。
ドコモの株価下落リスクは?
――契約時に色々なサービスがついてくる。初月無料だが翌月から有料になる。クレジットカードを作ると割引するとも言われるが、こういった営業はやめてほしい。
中山俊樹常務・スマートライフビジネス本部長:不快な思いをさせてお詫びを申し上げます。一生懸命説明し、熱意が余ってプラスアルファのことをおすすめすることもままあると思う。行き過ぎがないように丁寧に対応するようにと教育しているが、行き過ぎがあったことをお詫びする。指導を徹底する。最近はメールでも「有料期間が始まりますよ。ご不要な場合はここを押すと解約サイトにつながる」とご案内している。
加藤社長:dポイントは大きな武器でおすすめしたいが、一方で押しつけてはいけない。さらに気を引き締めて、サービスをおすすめしていきたい。
――ここにいる株主は、(加藤社長が話した)ありがたいお話よりもドコモ株のリスクを本当は知りたい。舛添都知事が辞任してもドコモの株価や配当に影響はないのだろうが、英国のEU脱退や米国大統領選の影響はないのか。リスクがあれば私は売りたい。リスクがないなら「ない」と言っていただきたい。
坂井義清副社長:難しい問題。最近の株価は、何か起きると円に響き、円が動くと株価が上がったり下がったりする。日経平均の動きにドコモ株も影響を受ける。
しかし、年初来の株価を見ると影響は少なくなってきている。業績を上げながら、ダメージを受けないように業務運営ができればと思う。
加藤社長:海外の影響は全体に少し影響はあろうかと思うが、直接的には大きな影響はないかなと思う。ただ油断はできない。注視しながら、状況を見ながら慎重に経営を進めていきたい。引き続きドコモ株を保有して、応援していただきたい。
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