――自己株取得が株主還元だという説明があったが、還元された実感がない。自己株取得する資金は増配に向ければいいのでは。
佐藤啓孝常務(CFO):株主還元の強化は経営の重要課題。自己株取得が株数を小さくしてEPS(1株当たり利益)を上げることは株主還元の強化になる。一方で、配当は安定的に上げていきたい。配当のメドを決めてはいない。キャッシュフローを見ながら、株主の声も参考にしながら、還元強化に努めていきたい。
――座って受け答えをするのは、他の株主総会に比べて雑ではないか。(「そのとおり」と別の株主の声)。企業はアピールするのが大事。立ってアピールしてほしい。座っていては見えない。
加藤社長:「今年から座って対応し、株主の方にも座って質問いただくことにした」と先ほどご説明したとおり。例年は議長の両脇に回答する者を立たせて回答していたが、何か形式張っていないかと。リハーサルしてみて「このほうがフランクで率直なコミュニケーションができる」と判断した。
――開始15分前に並んだのに、会場に入ったらもう始まっていた。
谷誠取締役総務部長:できるだけスムーズに運営しようと思っているが、申し訳ございません。次回はこのようなことがないようにしたい。(質問者から「がんばってな」の声)。
MVNOをよく知らない株主も
――緊張感を持って、株主総会は法に則って運営されなければならない。後ろに事務局があり、弁護士は来ているのか。
谷取締役:おっしゃるとおり、総会は適法に運営しなければならない。それで弁護士に来ていただいている。(役員の)後ろに座っているのは事実。
――NTTコミュニケーションズのSIMカードを、ヤマダ電機で買った端末に挿して使っている。これだとカケホーダイの割安な料金体系が適用されないと聞いた。どういうことか。
阿佐見弘恭常務経営企画部長:MVNO(仮想移動体通信事業者、ドコモなどの通信網を借りて通信サービスを提供する事業者のこと)には色々なバリエーションのネットワークを提供している。かけ放題のプランを提供しているMVNO事業者も存在する。
――ドコモが邪魔をしているのではなく、NTTコミュニケーションズがカケホーダイプランを作ることも可能と言うことか。
阿佐見常務:そのとおりでございます。
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