スタンフォードで学ぶ、修羅場の人間関係 ”俳優塾”さながらのロールプレイ演習

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「時代の先を読んで、それに合わせて動くのではなく、世界がどうあるべきか考え、そこから行動していく。このメンターの姿勢に強烈なショックを覚えました」

石倉大樹(いしくら・たいき) 1982年福岡県生まれ。2006年九州 大学農学部卒業。2005年、大学在学時に、医学部発の大学発創薬ベンチャー・アキュメンバイオファーマ創業に参画。日本と米フィラデルフィアで資金調達 や経営企画に4年間従事した後、退社。2008年11月エムスリー株式会社に入社。医療分野の新規サービス開発に2年半従事した後、退社。2011年9月 米スタンフォード大学経営大学院留学。 Twitter: @taiki2331       Blog: http://taikii2331.blog.fc2.com/

メンターでなくても、大学周辺の起業家や投資家は、「スタンフォード大学ビジネススクールの学生です」と名乗れば、忙しい時間を割いてでも、必ず会ってくれるという。それは、スタンフォードの学生が「世の中を変える」可能性を持っていることを、信じているからだ。

「投資家は、若者からイノベーションが起きていることをよくわかっているんです。スタンフォードの学生なら、何かビジネスの種を持ってきてくれるんじゃないか、と期待を込めて会ってくれます。

だから、その期待に応えられないと、2度目のミーティングはありません。最初のハードルは低いけれど、2度目は厳しい、というのが現実ですね」

投資家は、つねに第2のチェンさんを探し続けているのだ。アメリカに残って起業することのやりがいと、スタンフォードの卒業生として、あるべき姿を実感した出会いだった。

一流のリーダーは正直であれ

「僕はこの授業を受けて、自分のリーダーシップスタイルを今後どう確立していけばいいか、1つの指針を得ることができました」

12年9月、石倉さんは、人生を変えるほどインパクトのある授業に出会う。スタンフォードの名物教授、アーヴィング・グロースベック教授の「Managing Growing Enterprise」(成長企業のマネジメント)だ。

グロースベック教授は、全米でも有数の起業家だ。1964年、ハーバード大学ビジネススクールで知り合ったエイモス・ホステッター氏と、ケーブルテレビ局を運営するコンチネンタル・ケーブルビジョン社を共同で創業。

授業には有名人が多数登壇(写真は、コンドリーザ・ライス元国務長官による授業の様子)

アメリカのケーブルテレビ普及の黎明期に創業した同社は、その後、時代の波に乗り、80年代には、全米第3位のケーブルテレビ局となった。同社は、96年、110億ドル(約9000億円)で売却されている。

教授は、同社退社後、数々の企業で役員を務めながら、20年余にわたって、スタンフォードで起業家精神を教えている。

この授業では、1年目の「Leadership Lab」(リーダーシップ演習)から、さらに専門的な起業時のマネジメントやコミュニケーション術を学ぶ。

ここでも使われるのが、「ロールプレイ」演習だ。毎回、学生が何人か指名され、教壇で指定された役柄を演じていく。

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