「負のオーラを放つ部下」はこうすれば蘇る! 上司の仕事が辛くなったあなたへ

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まずは、「『何でも言ってくれ』と言うのを変える」について。本来、部下に仕事を任せる以上、あなたがしっかりと手本を見せなければなりません。でもそれは難しいですよね。もしそれができるくらいなら、今の悩みも少しは楽なはず。

「何でも言ってくれ」と言うのを変える

でも安心してください。部下に任せる仕事を自分でも全部できる上司は、実際にはあまりいません。だからこそ、せめて部下に仕事を任せるときには、コミュニケーションのひと手間を惜しんではいけません。そのひと手間とは、部下の疑問点をしっかりと聞いてあげること。

でも、ただ疑問点を聞けばいいという訳ではないのです。ここでも聞き方にはコツがあります。

「何か問題点はありますか?」「何か困っていることはありますか?」

このような聞き方をしていないでしょうか。

「メールでも構わないから、思うところを何でも私に言ってくれ」

かなりチャレンジングな上司ですね。このような聞き方をすれば、問題点が20個も30個も出されることだってあるからです。

これは聞き方を間違えているからです。「問題点」とは、目標と現実との差(ギャップ)のこと。つまり、現実だけを見るのではなくて、目標との差を見ることが大切です。このように「問題点」とはどういう意味かをはっきりとさせたうえで聞くようにしましょう。

「現状と目標とのギャップはなんだろうか?」「現実と目標とに差があるのはなぜだろうか?」

すると、問題点を20個も30個も挙げていた部下が、今度は問題点をひとつも挙げられないということもあります。なぜならば、先ほどの20個や30個は問題点ではなくて、単なる愚痴だからです。

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