深刻な相談には思ったことをハッキリ言おう 離婚を迫る夫に苦しむ親友を救うには?

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私は相手が困っている時に、少々の自分の犠牲は顧みず手を差し伸べることができない間柄なら、友とか親友と名乗る資格はないと思っています。
このコメントを書いております週に、清原和博被告の薬物事件の裁判が開かれていました。清原被告が薬物に手を出したきっかけを始め、出てくる情報はすべてお粗末で、怒りさえ覚えるものばかりでした。

清原和博被告裁判で聞いた感動の言葉、「親友だから」

この連載の過去記事はこちら
 

この事件で唯一の救いがあったとすれば、ハマの大魔神こと佐々木主浩氏の言葉でした。梅干しを見ると、意思や理性で以ってしても出てくる唾を抑えられないのと同じに、薬物依存症もそれが脳に刷り込まれた以上、固い決意や理性だけでは抑えられないという、治療や更生が非情に難しいことは、今や誰もが知っている事実です。

そんな中、佐々木氏が清原被告に情状証人を依頼され、「迷わず受諾を決断」した理由が「親友だから」でした。外国語に次のような表現法があるかどうか知りませんが、日本語にはこの場合、相手を傷つけないで(と思われている)特有の断り方があります。「自分が引き受けることで、かえって彼に迷惑をかけるかもしれないから」とか、「自分ではあまりにも力不足過ぎる」という、一見相手を思って辞退するような逃げ口上です。
ところが佐々木氏はきっぱりと、「2度目はないと信じている」と言い、「皆で彼を支えていきたい」と力強く述べられました。仕事も家族もある佐々木氏が、どれだけ清原被告をサポートできるのか、又はこのたびの佐々木氏の信頼を裏切らない更生を、清原被告が果たせるかどうかは一旦別問題です。

この状況でなお清原被告を“親友”と呼んだ佐々木氏に感動しました。同時に彼を情状証人に頼む勇気を持っていた清原被告に、少しだけ希望を感じました。

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