読者の皆さんも、慣れてきたのではないでしょうか。
E号(12年夏号)では、12年3月期の実績が示されています。整理しましょう。
実績数値は、1株利益は80.9円、1株配当20円で着地しました。
この時点で、D号(12年春号)予想よりも、2つの数値とも増額の結果となっています。とりわけ、特筆すべきは、配当です。投資家もこの数値に驚いたはず、つまり、株価にサプライズが浸透したはずです。
E号では、12年3月期の実績が示されたこと、このE号の2期予想は、引き続き、13年3月期に加え、新たに14年3月期となっています。ここで、13年3月期の予想数値に注目します。13年3月期の1株利益は89.4円です。そして、1株配当は20円の予想となっています。
続いて、F号(12年秋号)に進みましょう。
予想数値に注目します。13年3月期の1株利益は89.2円です。そして、1株配当は20円との予想となっています。前号(E号)と比べてほぼ変わっていないことがわかります。株価の上昇力は減速し、横ばい、あるいは、高い期待ゆえのがっかりでショック安に見舞われました。
ではこれらを一瞬でキャッチする方法を紹介します。まずはこの6回分を順に1株利益の予想に注目して並べてみましょう。
12年3月予想は、上、上、上、となっています。13年3月予想は、上、上、上、下、やや下、となっています。つまり、将来の2年間の利益が増加する予想であるならば、株価が素直に反映されたことがわかります。日経平均株価などで、株価全体を見るならば大震災後株価は低迷し、1万0255円を上限、下限8135円のボックス相場となっていました。これに引き換え株価が2倍あるいは3倍以上となった銘柄も多数登場しました。もちろん異常な株価が形成された銘柄もありますが、しっかりと業績に反応して上昇した銘柄も多く存在するのです。
反面、パナソニック(6752)やシャープ(6753)など、業績の悪化に反応して大幅な株価下落に見舞われていて、現在も株価低迷に悩んでいる企業もあります。これらは業績を素直に、あるいは今後の会社の存亡までを織り込んだ株価となっているはずです。こんな中、しっかりと売り上げをあげ、しかも利益につながり、さらに株主への還元の大きな一つである配当を増額させているならば、株価が上昇しないはずがありません。
けれども、読者の皆さんは、今までのような分析は、はっきりいって、面倒と感じたのではないでしょうか。実は、これを一瞬でキャッチする方法があります。
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