「天才」トランプ氏に学ぶ、強い言葉の作り方 言葉を「強く、面白く」する5つのポイント
学生時代ずっと国語が赤点だったのに、あの電通にコピーライターとして採用され、今はYahoo!のブランドマネジメント室室長として「言葉」を武器に闘っている内田伸哉氏。
独自の研究で見出したテクニックを『ずるい日本語』(東洋経済新報社)にまとめた筆者に、「誰でも再現可能」な言葉の技術を解説してもらう。
第2回目は「強い言葉のつくり方」。今、世界でいちばん「炎上」していると言っても過言ではないドナルド・トランプ氏の発言から、人の感情を揺さぶる「言葉のテクニック」を分析する。
「日本はいざとなれば一瞬で北朝鮮を倒すだろう」。
これは大統領候補であるドナルド・トランプ氏の4月2日、選挙運動で訪れたウィスコンシン州での発言です。この言葉はCNNを通して瞬時に世界に配信され、直後、日本のネット界隈、ニュース界隈でも少し炎上をしました。
トランプ氏の発言は過激で、その強さは一瞬で海を渡ります。ほとんどの政治家の言葉が無視されたり、伝わらなかったりする中、彼の言葉は強く、鋭く、無視できない激しさがあります。その意味で、トランプ氏は強い言葉を作る「天才」かもしれません。
いきなりですが、みなさんは「炎上」をさせたことがあるでしょうか。おそらく多くの人は「炎上はしてはいけないもの」と考えているはずですので、そうそう故意に炎上させたことはないと思います。
しかし、炎上は本当にしてはいけないのでしょうか。
CM好感度調査の解釈でこんな話があります。一番良いのは「好感度が高いCM」、次に良いのは「好感度が低いCM」、一番良くないのは「好感度が普通のCM」と。
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