「天才」トランプ氏に学ぶ、強い言葉の作り方 言葉を「強く、面白く」する5つのポイント
発言A「メキシコの移民問題は、対策を考え直さなくてはならぬほど深刻だ」
発言B「メキシコの移民問題は、国境に万里の長城を築かなければならぬほど深刻だ」
発言Bのほうが強く聞こえますね。これは具体的な過去の過激事例を用いることで強くなったコミュニケーションです。万里の長城と言えば、宇宙から見える唯一の人工建造物であり、中国が他国からの侵略を防ぐためにつくった史上最大の壁です。
その壁が必要なレベルの問題である、という意思が汲み取れます。
何か文章やスライドのタイトル、相手に覚えさせたい言葉を考えるときは、過激な比喩を言葉にして、発言しましょう。それだけであなたの発言のインパクトは変わってきます。
思考の枠を外し、もっと過激に考えよう
ある講演会で、トランプ氏はライバル候補の共和党リンゼー・グラハム上院議員の電話番号を観衆に向かって読み上げました。
トランプ氏は「グラハム議員への抗議は、みんなで直接彼に言おう」というパフォーマンスのもと、あろうことかライバル議員の電話番号を舞台上で発表してしまったのです。
「目的のためなら手段は選ばない」というセリフはよく聞きますが、これを実践することで、自分のその目的に対する意志の強さをアピールすることができます。
自分のやりたいことを達成する場合に「手段を選ばなかったら何をやるか」という視点で考えてみましょう。そしてその考えを実践してみたり、実践ができなければ「〇〇したいくらいだ」という言葉にして意思を示しましょう。そうすることで自分の考えを強く相手へ届けることができるのです。
「どうせ考えるなら大きく考えろ」。
先ほどからトランプ氏の炎上発言ばかり取り上げていますが、炎上ばかりではなく良い言葉も我々にたくさん投げかけてくれています。上記はある講演会でトランプ氏が発言した言葉です。
非常にベーシックな言葉ですが、ふと立ち止まってスケールを考えることは重要です。なぜなら多くの人は「大きいことを考えるのは大切と知っているが、つい忙しくて普段は自分の周りの小さなことしか考えられなくなっている」のが通常だからです。
だからこそ、過激に大きなスケールのことを言うのは大切です。大きなスケールは人に夢を与え、希望を与え、それが行動やモチベーションへとつながってくるからです。
これはトランプ氏に限ったことでなく、我々の日常の仕事でも常に大切なことです。なぜなら日常の仕事を大きく考えることで新しいビジネスが生まれたりするからです。
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