ユニクロも僕も大変、でも今は大チャンス

柳井氏後継候補の1人 堂前宣夫 (上)

「入社直後、僕もオープンしたばかりの原宿店の応援に行って、バックルームで一生懸命サイズを並べ替えていましたね。すごい勢いで売れていっていたので、サプライチェーン関連の勉強になりました。その後、1年ぐらいして山崎まさよしさんのTVCMが大ヒットして本格的なブームが始まった。原宿店での経験が、翌年のフリースブームに活きました」

ブーム当時の状況を聞くと、「とにかく商品が足りない。生産が間に合わない。物流が破綻している。それぞれみんなで手分けしてそれを何とかする、って感じでしたね。当時僕は物流を見ていたので、本当に物流倉庫が回らない状況がよくわかった。いや、すごかったですよ。止まってしまった倉庫から回る倉庫を新しく借りてそこに商品何万点を移動させるために、トラックのキャパ(容量)も足りなくなって、今度はトラックをチャーターして、みたいな綱渡りをつねにやっていました」。99年に850万枚、00年には2000万枚という驚異的セールスを達成したフリース旋風の裏側に、ユニクロのサプライチェーン構築を任されていた堂前の大活躍があったことは想像に難くない。

この3年以内に入社したFRの社員などには、すでにレジェンドかもしれない。「新工場の開拓を一気にやったので、生産担当の人たちなどは中国に行ったっきりしばらく帰ってこれない。売上高を1000億円から2000億円に倍増させるというむちゃくちゃを1年でやったから、倉庫だっていきなり2倍にしなければいけない。工場も2倍にしなければならない。店舗は店舗で、それだけ売れるだけの人員もいない。だから人もどんどん採用しなければならない。レジも売れていくので増設しないといけない。それぞれの持ち場で2倍動かないといけなかった」

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