5ブランド複合したユニクロマルシェの役割 ビックロに続くコラボ店

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「ユニクロ」「g.u.(ジーユー)」「プラステ」「プリンセス タム・タム」「コントワー・デ・コトニエ」――。

ファーストリテイリングは11月2日、東京・銀座のプランタン銀座に「ユニクロマルシェ」と呼ぶ新業態の店舗をオープンした。カジュアル衣料品店で国内最大のユニクロを核として、グループ傘下のアパレル5ブランドを結集するという取り組みである。

販売スタッフは8割が女性で、銀座・有楽町周辺に勤める20~30代のOLを主要なターゲットに据えた。総売り場面積は約800坪。ユニクロの「ウルトラライトダウン」に、フランスのコントワー・デ・コトニエのデザインを取り入れた商品など、ブランド横断のコラボレーション企画品も取り扱う。

銀座の集客力に期待

銀座にはすでに「ユニクロ」、「ジーユー」の旗艦店があるが、「有楽町から縦の通りにあるプランタン銀座は働く女性の買い物立地、銀座中央通りは外国人観光客などを取り込める。商圏が違う」(大苫直樹・取締役)。テナントを提供するプランタン銀座側も「(ユニクロマルシェの)集客力にはとても期待している。ファーストリテイリンググループ全体のブランドが集まるのはプランタンだけですから」と高い期待を寄せている。

最近のユニクロといえば、新宿にビックカメラと異色のコラボ店舗「ビックロ」を9月末に開店したばかり。ファーストリテイリングがグループ内外で他業態とのコラボに動き始めた背景には、まずユニクロの伸び悩みがある。

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