ホンダが新型軽「N-ONE」に賭ける思い 団塊と若者の両方狙う
ホンダは11月1日、新型軽乗用車「N-ONE(エヌワン)」(=上写真=)を2日から全国で発売すると発表した。現在主流のワゴンタイプなどとは一線を画したデザインを採用、加速性能にもこだわって、室内容量重視あるいは経済性一辺倒ではない路線のクルマだ。価格は115万~170万円で、中心モデルは130万円前後。
ホンダの軽と言えば、昨年12月に発売したハイトワゴン「N BOX(エヌボックス)」が大ヒット。今年7月には荷室をアレンジした派生車種の「N BOX+(エヌボックスプラス)」も投入した。
それまで低落の一途だったホンダの軽乗用車シェアは、急浮上している。N BOXは今年上半期(2012年4~9月期)11.8万台を売り上げ、軽の車種別ランキングでトップに立つなど、ホンダはいまやダイハツ、スズキの2強が制圧していた軽市場に割って入る勢いだ。
今回投入されたN-ONEは、そのN BOXの流れをくむ軽自動車の実質第2弾。軽市場でのホンダのポジションを確実にする役割を担った重要車種だ。N BOXから開発責任者を務める浅木泰昭・本田技術研究所四輪R&DセンターLPL主任研究員は「1車種がヒットしただけならたまたまと言われる。2つめもヒットさせてホンダ軽の実力を示したい」と意気込む。
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