ユニクロ「ヒートテック」のすごみ 競合乱立でも盤石
ユニクロの看板商品の一つである「ヒートテック」。体から蒸発する水分を利用して発熱し、繊維間の空気層に熱をためることなどで保温性を高めた機能性肌着だ。2003年の発売から来年で10周年を迎える。
今では競合のアパレルやスポーツウエアメーカーのほか、イオンやイトーヨーカ堂などの量販店のPB(プライベートブランド)商品などで類似の機能性肌着があふれかえる。だが、ユニクロはその環境にひるまず、一段とアクセルを踏み込む。
ユニクロの柳井正会長兼社長は9月26日、開発で提携関係にある東レの日覚昭廣社長と共同で会見し、今シーズンのヒートテックは昨シーズンの1.3倍となる1億3000万枚の販売を目指すと表明した。
最新のヒートテックは、メンズ向けで衣服内の湿気を吸収し外へ放出する吸放湿機能を新たに付与。また昨シーズンに追加された消臭機能や、レディス向けの保湿機能を向上させた。
レディスではルームウェアを、メンズではTシャツタイプやステテコを新規投入。これまで要望は高かったものの、安全基準の観点から発売が遅れていた幼児向けのヒートテックも新たに投入する。品目数は昨シーズンに比べ2倍増となるほか、色柄数は2.5倍の830色柄とバリエーションは大幅に拡大する。また、一部商品では200円程度値下げされ、正規価格で990円と1000円を下回る商品も投入し拡販を図る考えだ。
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