ユニクロ「ヒートテック」のすごみ 競合乱立でも盤石

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ユニクロがバリエーションを大幅に拡充するのは、すでにヒートテックの累計販売枚数が約3億枚に到達し、一定の消費者に行き渡っているからだ。購入者は「大半の方がリピーターであり、新しいモノが欲しいというニーズが高い」と大苫直樹取締役は言う。

 機能性肌着市場は競争環境も激化し、成熟期を迎えた感もある。ただ肌着は消耗しやすく1人で複数枚を保有するのが当たり前。「イノベーションにより、今後も販売拡大は可能」と柳井正会長兼社長は、成長の余地があることを強調する。東レの日覚昭廣社長も「ユニクロの商品企画に対して、東レの徹底した開発力、研究力で達成する」と共鳴、両社の取引額は現在、年1000億円程度だが、将来には数千億円規模に拡大したいと提携関係を強める方針も示した。

この分野に先鞭をつけたブランド力、それを支える技術力と機能面の進化、そしてバリエーションの豊富さ--。競争激化の環境に勝ち抜く条件はそろっている。機能性肌着市場におけるユニクロ「ヒートテック」の独走はまだまだ続きそうだ。

鈴木 良英 東洋経済 記者

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すずき よしひで / Yoshihide Suzuki

『週刊東洋経済』編集部記者

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