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キャリア・教育 #米国製リーダーの実像

米ヤフーを変える「科学脳」アプローチ マリッサ・メイヤー(ヤフーCEO)

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「社内政治ではなく、データを用いよ」

対外的にはグーグルの顔としてネゴや講演、人材スカウトもこなしてきた。弱冠37歳にして、超集中型の経営者訓練を受けてきたようなものだ。

                 ロイター/アフロ

 そうした経験に加えて、メイヤーの思考のアプローチに注目すべきことがいくつもある。特にものごとに科学的に把握するところだ。それが、やたらカリスマ臭を振りまく上の世代のリーダーと異なって、新しいリーダー像を思わせるのだ。

兆候はグーグル時代から養われてきた。そもそもグーグル自体が、科学的、エンジニアリング的な文化に基づいた企業だが、その環境を方法論化したのはメイヤーだろう。

たとえば、グーグル時代には「グーグルが考える9つのイノベーション」といったような開発における重要な信条を案出していた。

「開発では、その都度完全なものを目指すのではなく、イノベーションを続行せよ」とか、「クリエーティビティは、条件や制限によって束縛されるからこそ生まれる」とか、「社内政治ではなく、データを用いよ」とか、「ダメになりそうなプロジェクトは殺してしまうのではなく、変形させよ」といったことである。

たいていは、開発に行き詰まると意気消沈してしまうのが普通だろう。頭を抱えているうちに、情けなさも込み上げてこよう。だが、メイヤー流に乗ると、そんな感情に振り回されるのではなく、あくまでも頭脳とドライさを行使すれば関門が突破できるということになるのだ。

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【まるで「外科医がメスを入れるように」】

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