イー・アクセス出資引き下げ構想認める 孫社長「買収する前から考えていた」
東洋経済が10月25日に報じたとおり、ソフトバンクの孫正義社長は10月31日に東京都内で開いた会見で、来年2月に完全子会社化するイー・アクセスについて、全株を取得後に出資比率を大幅に引き下げる方向で検討していることを認めた。
会見で孫社長は、「われわれが思うような株主構成にするために一旦100%にする。比率については複数の案があり、買収する前から考えていた。先日の会見ではたまたま言わなかっただけだ」と話した。
東洋経済は、この背景を10月25日配信の以下記事(週刊東洋経済10月29日発売号にも掲載)で詳しく報じている。
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ソフトバンクは同日、2012年4~9月期(上期)決算を発表。売上高は前年同期比3.3%増の1兆5861億円、営業利益は同7.9%増の4027億円と増収増益だった。
モバイル通信料は8%贈収、契約純増数は151万となり、1契約当たりの月間収入(ARPU)も改善した。そのほか、傘下のウィルコムはユーザー獲得が進み、9月末に契約数が503万契約と過去最高を更新。固定通信も増益、ヤフーも最高益を更新した。
決算説明会の冒頭、運動会のリレーのエピソードを披露した孫社長だが、これにひっかけ「この第3コーナーからNTTドコモを抜きにかかります」と宣言。通期の営業利益については「7000億円超は確実だろう。16年度に国内事業だけで1兆円の営業利益を達成できる」とした。