そのコミュニティ側が、さらにいくつにも分かれていくんだと思う。渡邉さんが本の中で「ジャパンプレミアム」と呼んでいる仕事に近い。日本人でないとできない仕事だよね。
私が渡邉さんの本を読んで感心したのは、たとえば住宅のセールスや、保険のセールスでは、仮に日本語ができる外国人が来ても、やっぱりそいつから買うのは 嫌なんじゃないのって、はっきり書いてあったところ。その感覚は生活実感があってすごくよかったですね。私もそのとおりだと思います。
だから、もちろんスターバックスで、コーヒーを出してくれる店員は、別に外国人でも気にならないと思うんだけど、家を買うときや保険に入るときはやっぱり、日本のことをよく知っている日本人のほうがいいという話になるよね。
つまり大ざっぱにいうと、仕事は2つに分かれていく。一方は、一握りのグローバルで戦うエリートの仕事。もう一方は、コミュニティーソリューションの仕事。
渡邉:1対99みたいな、分かれ方になる。コミュニティソリューションのほうが、ほとんどを占めるということですね。
藤原:そうなると思います。ただ、コミュニティソリューションにはいろいろな仕事が含まれます。
渡邉:公務員も含んでいますか?
藤原:公務員は全部含んでいます。要するにコミュニティというか、日本で貢献する仕事をすべて含んでいるんですよ。たとえば、私みたいに教育改革をやっている人間はここに入ります。決してグローバルで戦う1%ではないですよ。
渡邉:そうですね。