内定企業が「ブラック」なら、どうするべきか

知らないと損する就活生のための労働法<2>

ブラック企業に就職したら大変だ(イラスト:poosan/PIXTA)

就活生にとって心配なのがブラック企業。もし自分が内定をもらった会社がブラック企業だったらどうしよう? ブラック企業問題がマスコミやネットで騒がれているため、極端に神経質になっている就活生も多いようです。

実は、私もかつてハローワークで紹介されたある中小企業に転職したものの、2カ月で退職した苦い経験があります。アポをとって面接に行くと、急いでいるので翌週から来てほしいと言われました。あまりの速さにびっくりしましたが、自分の語学力を活かせる国際的な職場だと思ったので即決しました。

ところが、胸を弾ませながら初出勤してみると、前任者からの引き継ぎが全くありません。上司からは前任者は突然辞めたので、これまでの書類やメールのやりとりを参考にして仕事を進めてほしいと告げられました。

「こんな奴を採用したのは誰だ!」

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なんだか初日から様子がおかしいとは感じましたが、即戦力を期待される中途採用とはこんなものかもしれないと割り切り、仕事の相手先に着任のあいさつと要件を書いたメールを送り、徐々に関係を構築していきました。

しばらくして、前任者がなんと不当解雇を理由に争っているらしいことや、重要な問題が山積していることがわかりました。また、社長が相当なワンマンであることもわかってきました。それでも、給与、定期代、残業代等はきちんと支払われていましたし、いきなり海外出張も経験でき、上司や人事担当者が嫌な人という訳でもないので、仕事を粛々とこなしていました。

入社して1カ月が過ぎ、社長との昼食会がありました。社長がなにか問題点があったら言ってみろというので、言葉使いに配慮しながらも率直な意見を話したところ、「使用人がなにを生意気なことを言うのか!こんな奴を採用したのは誰だ!」と、烈火の如く怒り始めました。上司からは翌日謝るように言われましたが、ひと晩冷静に考えて辞表を提出することにしました。

ただ、辞表を提出してからも後任が決まるまでとの名目で、更に1カ月余り勤務しました。そのときは苦しい思いもしましたが、後になれば笑い話です。今では貴重な経験だったと思えるようになってきました。また、2カ月しか勤めなかったので、前の会社の失業保険の残りを引き続き受給することができましたし、2カ月以上勤めたので健康保険は任意継続することができました。

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