通常のタバコに比べて数倍有毒といわれるシーシャであるが、電子シーシャはそのような心配も少ないのが理由であるという。ちなみに、電子タバコに関してはあまりに流行りすぎて「もはや持っていること自体がダサい」と感じているそうだ。SNSに写真をアップする理由も、電子シーシャの道具自体の目新しさに加えて「実は健康も意識しています」アピールをする意図もあるのだそうだ。
また近年、リムジンパーティーに次いで若者たちの間で注目されているのが「クルージングパーティー」である。
<都内の私立大学3年Fさんのケース>
附属校から大学に進学したFさん。高校時代をニューヨークで過ごし、大学ではストリートダンスサークルに所属する傍ら、自らパーティーなども開催しているという学生だ。
こちらの写真は、クルーザーを貸し切って高校時代の友人の誕生日パーティーをおこなっている様子である。参加者は15人で、船上では食事をしたり写真撮影をしたりしながら楽しんだようだ。夜に開催されたということもあり「夜景を楽しむことができ、非日常を味わえたことがクルージングでいちばん良かった」と話す。
「アメリカでは誕生日にホームパーティーを開くことが当たり前」というFさん。大学生になってはじめて迎える誕生日を特別なものにしたいという気持ちからクルージングパーティーの開催を選択したのだそうだ。クルージングは「船上で騒ぐ」という楽しみもあるが、あくまで「船上という”非日常”な空間」を楽しむためのパーティーツールであるようだ。
彼らは間違いなくトレンドリーダー
ここまでヒアリングを通じてパリピの若者たちが注目するものや興味を持って取り組んでいることを紹介してきた。SNSでの投稿では「いいね!」が100件以上もつくなど、周囲からの反響は大きい。彼らは間違いなくトレンドリーダーとして存在している。
なぜ彼らが影響力を持つのか。それは大学生の間では「普通の大学生<パリピ<モデル・ミスコン」という、絶妙のポジションに彼らが位置しているという面も大きいと考える。
紹介してきたように、パリピは都内の私立大学に通う学生が多く、それも附属の学校から内部進学してくる裕福な家庭の子も多い。そんな彼らであるからこそ、海外セレブに似たような経験をしてみたり、少々おカネがかかっても他の人がやったこともない経験をしたりできるのではないだろうか。
また、彼らの中には大学入学以前からさまざまなイベントやパーティーを中心に立って企画してきた学生も多く存在する。SNSで1000人以上の友だちと繋がっているということも珍しくなく、1枚でも写真を投稿すれば容易に目立つこともできるはずである。
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