仕事のできない人ほど右脳をうまく使えない コツを知れば何歳からでも脳は鍛えられる

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では、どうするか。実は脳は「イメージ」以外でも、鍛えることができます。それが、「音」です。実は、脳に伝わるエネルギーの約9割は、耳から入ってくるといわれます。そして音は、誰にとっても耳から入ってくる内容が同じです。それゆえ、皆さんが、これから脳を鍛えるとするならば、「音」が最も優れています。

今日からできる「音」を使った脳トレ法

拙著『聞くだけで脳が目覚めるCDブック』(あさ出版)で詳しく解説していますが、ここではひとつだけその方法をお教えしましょう。必要なのは再生スピードを変えられる音楽プレーヤーです。音楽は皆さんの好きなものでかまいません。

まずは、2倍速にスピードを上げて聞いてみましょう。とても速く聞こえないでしょうか?さらに、4倍、8倍速と速さを上げて何度も聞いてみると、2倍速のときよりも、もっと速く聞こえるはずです。8倍速くらいにいくと、わけがわからなくなるかもしれません。次に改めて2倍速にしてみます。すると最初は速く感じた2倍速が、なんだかゆっくり聞こえるはずです。

車を運転することがある人なら、この感覚を体験したことはあるはずです。たとえば、高速道路に乗ったとき。最初は、そのスピードに手に汗を握る人もいるでしょう。しかし時間が経つにつれて、徐々に速さに慣れてくるはずです。そして、高速道から一般道に降りたとき、まわりの車が「遅く」感じる。でも、スピードメーターを見ると、自分のスピードが出すぎていた、というような経験です。

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脳はとても賢く、置かれた状況に対応しようとします。この例では、高速道路の速さに脳が対応しようと、高速回転し出したからこそ、そのスピードに慣れてくるわけです。そして、一般道に降りてすぐは、まだ高速回転の状態のままですから、まわりがゆっくりと見えるのです。

つまり、「普段よりゆっくりと感じる」ときは、脳が高速回転している証拠なのです。
この感覚を何度も繰り返し脳に体験させ続けると、脳がそのような使い方をするように変わっていきます。直感力、判断力、発想力などが、段違いに変わってきます。そのほかにも、「音」によって、同時並行的に複数のことを処理できる脳に鍛えたり、瞬時に感情を切り替えたりすることができます。脳は何歳からでも鍛えることができます。あなたが何歳であっても、「手遅れ」ということはありません。

山岡 尚樹 「超脳トレ」全脳活性プロデューサー 

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やまおか なおき / Naoki Yamaoka

(社)新脳力発見育成協会 代表理事 人の脳に秘められた潜在能力を音やイメージや気や倍音声を使った実践ワークで引き出し、さまざまな願望を叶える「超脳トレ」全脳活性プロデューサー。元七田チャイルドアカデミー右脳開発プロデューサー。最新の脳科学と古今東西の能力開発法を統合した「超脳トレ」セミナーは、約20年間で10万人以上が受講。

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