仕事のできない人ほど右脳をうまく使えない コツを知れば何歳からでも脳は鍛えられる

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ほとんどの人は、日常生活において左脳が優位に働いています。現に、7~8割以上の日本人が左脳優位というデータもあります。ここで勘違いしてほしくないのは、決して「左脳が悪い」というわけではないということ。左脳優位ということは、計算、論理、理屈など、現実的に判断する力をしっかりと持っていることだといえます。では、その実行力のある左脳に加えて、右脳が活性化するとどうなるでしょう。

・「与えられたこと」はもちろん、「斬新な発想、ひらめき、イマジネーション」までを現実的に判断・実行できる
・1つのことだけでなく、同時に複数のことを実行できる(効率がよくなる)
・直感力や判断力が上がり、課題・問題に対して「検討→解決」の時間が短くなる
・ものごとを俯瞰的に見ることができ、マネジメント力が上がる……

 

これって、あなたが思い浮かべる「デキる人」ではないでしょうか。もともと、ひとつのことを現実的に判断する力を鍛えられている私たちは、右脳を活性化することで、その能力を大幅に上げることができるのです。

デキる人が、脳の使い方がうまい理由とは?

では、話を元に戻しましょう。「デキる人」は、これまで脳をどう鍛えてきたのでしょうか。おそらく、大部分の人は、「イメージ」によって脳を鍛えてきたはずです。

たとえば、サッカーをやってきた人は、俯瞰的に、さまざまな状況を同時並行的に瞬時にイメージ・判断することが求められます。これを高いレベルで実践してきた人ほど、上手に右脳を使ってきたといえます。また、日常生活においても「昔から片付けが上手だった」という人は、同様に、上手な右脳の使い方をしていたことが考えられます。

このように、右脳を使った「イメージ」を実践する機会が多かったことが、その人を「デキる人」にしたことが考えられます。では、皆さんがこれから脳を鍛えようと思ったとき、どのような右脳を使う環境に身を置けばよいかといえば、すでに左脳的な使い方が染み込んだ脳では、それはなかなか難しい。事実、仕事も本当はそういった環境であることが多いからです。

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