「IoT」とは何か、今さら聞けない基本中の基本 モノのインターネットで何がどう変わるのか
IoTビジネスで大切なのは「フィードバック」
IoTビジネスを考える場合、この「フィードバック」を意識することがもっとも重要です。IoTとは、ただ単にモノがインターネットにつながることで「モノから情報を取得できる」だけでなく、それを利用してどうフィードバックするか、つまり「どういう社会問題を解決するのか? 誰の課題を解決するのか?」までを考えるべきです。
たとえば、「スマートロック」というインターネットとつながったカギがあります。スマートフォンのアプリを開き、ボタンをタップするだけでカギを開けられるものです。スマートロックのメリットは、「カギの複製が必要なくなる」「遠方からでも必要に応じてカギを開けられる」などが挙げられます。
一方で、この機能を聞いて、「自宅のカギをスマートロックに変えたい」と考える人はどれくらいいるでしょうか?おそらく、そんなに多くないはずです。
しかし、フィードバックまでを考えると、そのメリットは大きく変わってきます。たとえば、「介護」の分野への応用を考えてみましょう。たとえばスマートロックは、インターネットにつながっているので、そこから高齢者の「外出状況」や「回数」を把握できます。また、「夜間にカギが開いたら、介護者に知らせる」など、徘徊対策にもなります。
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