"パラパラ長粒米"の栽培を佐賀が増やすワケ 関東から要望大!新たな特産品生み出す秘策
西松浦農業改良普及センターやJA伊万里は、国産長粒米「ホシユタカ」の普及促進に取り組んでいる。チャーハンやパエリアなどに適しており、味がしっかりしているという。
安全・安心もアピールポイントで、同普及センターは「需要を増やし、農家の収入増につなげたい」と意欲を見せている。
「パラパラ」と「うまみ」を両立
ホシユタカは、農研機構が開発した国産長粒米で、長粒種独特の「パラパラ」とした食感と、日本の風土で育まれた短粒種と同じような「うまみ」の双方を持つのが特徴。
米の粒形が一般米に比べて細長く、消化されにくいデンプンを多く含む高アミロース米のため、食後の血糖値上昇が少ないという。
同センターなどは関東の米販売業者から「生産してほしい」と要望を受け、2012年から栽培に着手。作付面積は年々広がっており、2015年は伊万里市内の約1・3ヘクタールで、約7トンを収穫した。収穫量のうち7割は関東で販売。残り3割は県内の中華料理店などに出荷しており、「米の香りが強く、パラパラ感があって使いやすい」と好評を得ているという。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ビジネスの人気記事