「地方創生」はディズニーの仕掛け人に聞け! 人を集める「HAPPINESS」12の要件
日本を代表するテーマパーク、東京ディズニーランド。その人気アトラクションの中に、草創期の仕掛け人の「生声」が聞けるスポットがあることをご存じだろうか。
ファンの方の中には噂を耳にしたことがある人もいるかもしれない。「ホーンテッドマンション」のオムニムーバーと呼ばれるライドに乗る際に聞こえてくる、「セーフティーバーは……」というあの声だ。
声の主は、堀貞一郎(以下、「堀」)。東京ディズニーランドを誘致し、総合プロデューサーとして陣頭指揮をとった人物だ。その堀は、日本の地方創生を率いた重要な人物といっていいと思う。首都・東京から離れた海辺にある千葉県浦安市を、日本一、人が集まる街に作り上げたのだから。
堀は一昨年、85歳で亡くなったが、その思想や手法はこれからの地方創生の役に立つのではないかと思っている。それを伝えるのがこの連載の趣旨である。
東京ディズニーランドを誘致した人たち
まず最初に、堀と、筆者について説明しておきたい。堀は、私にとって、祖父であり先生であり上司である。堀は、1972年に電通からオリエンタルランド社に転じ、常務取締役 レジャー事業本部長として、江戸英雄氏(当時、三井不動産会長)・高橋政知氏(当時、オリエンタルランド社長)らとともに東京ディズニーランドを誘致し、総合プロデューサーとして陣頭指揮をとった。
そして、東京ディズニーシー建設の際には、オリエンタルランド社の顧問として、高橋政知氏とともに加賀見俊夫氏(現、オリエンタルランド会長)を支えた。
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