日本の地方にひかれる中国人の深層心理

そこには「清潔・自然・癒やし・秩序」がある

日本は地域色豊か。地方文化や伝統文化にひかれる外国人が増えている(写真:まちゃー/PIXTA)

10月の訪日中国人が44万5600人になり、前年同月比でほぼ倍増した。最近、マスメディアは「訪日中国人はゴールデンルートの次に地方へ向かっている!」「インバウンドで地方創生」「中国人観光客をおらが村に呼び込め!」等々、訪日中国人が日本の地方を好むことをよく取り上げている。

中国人の間で地方がブームになる理由として、個人観光客とリピーターの増加、大都市での観光や買い物に飽きたこと、日本の地方文化(伝統文化)に興味を抱いていることなどが挙げられる。しかし、本当にそれだけだろうか。今回、「日本の地方が好き」という中国人の気持ちにある、中国の伝統・社会環境から生み出された深層心理を明らかにしたい。

田舎に郷愁を感じる地方出身者

弊社は北京大学の先生と「日本・中国における若者の価値観・消費意識」について共同研究をしており、弊社でワークショップを開催している。先生が年2回来日する際には、東京にある大学や若者がよく行く商業施設を案内している。先生は東京という大都市を楽しそうに視察していたが、もっと別のところを見に行きたがっている感じがした。そこで、次はどこに行きたいかと尋ねたところ、「ぜひ日本の農村地域に行きたい!」と答えてくれた。

また弊社は、本年8月に北京・上海・広州に居住している1001人の訪日経験がある中国人に「訪日中国人買物行動調査(アンケート)」を行った。その中で、「今度日本に訪問するとしたら、どこに行きたいですか (複数回答)」の質問に対し、北海道の都市、九州の都市、沖縄の都市、東北の都市、四国・中国の都市に行きたいと回答した数(1141)は、東京・大阪・京都・名古屋に行きたいと回答した数(1088)よりも多かった。

これをどう分析するかだが、まず、現在の中国では社会保障・教育資源が大都市に集中しすぎていることや戸籍制度が原因となり、さまざまな問題や矛盾が生じていることが前提にある。

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どん底の2000年代を経て鮮やかなV字回復を果たしたプロレス界の雄。キャラクターの異なるスター選手を複数抱え、観客の4割は女性だ。外国人経営者の下、動画配信や海外興行など攻めの姿勢を見せる。株式上場も視野に入ってきた。