新iPadPro、使って分かった「実力」と「限界」 「パソコンからの置き換え」は簡単ではない
今回、セルラーモデルのアンテナ部のデザインが改善した。この点は、高く評価したいところだ。
これまでは、大きなプラスティックパーツで端末背面の上部を覆うような形で、デザインの完成度を大きく落としていた。9.7インチモデルのiPad Proのアンテナ部は、iPhone 6で採用されたいわゆるDラインのような細いプラスティックパーツが配置され、そのラインの内側はボディと同じアルミニウムのパーツに置き換えられている。
筆者はあのプラスティックパーツが大きく陣取るセルラーモデルが、どうしても好きになれず、Wi-Fiモデルを選んできた経緯があった。しかしiPad単体で通信できるセルラーモデルの便利さもわかっているので、ここがなかなか悩ましいところだった。
その悩みが解消された。今回のデザイン変更は、よりシンプル化され、iPhone 6以降のiPhoneとのデザインのマッチングの面でも、納得のデザインといえる。
Apple SIMを内蔵
セルラーモデルには従来通りSIMスロットが用意されている。ただし、今回は「Apple SIM」を内蔵した点が新たなポイントだ。
手持ちのSIMカードを差し込むことで内蔵アップル SIMをアクティベートできる仕様になっており、米国ではT-MobileやSkyGigといったキャリアとの通信プランを選択できる。逆に、海外から日本に行くユーザーの場合、auのデータプランを選ぶことが可能だ。
日本のiPad Proユーザーが米国へ行った際、空港ですぐにT-MobileのデータプランをiPadの画面から契約できる点は、かなり便利といえる。ちなみに、T-Mobileは10ドルで5GB利用できるiPad専用のキャンペーンプランを用意し、ユーザーの獲得と利用促進を目論んでいる。なお、SIMの切り替えは、「設定」>「モバイルデータ通信」から簡単に選択することが可能だ。
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