399ドルのiPhoneSE、原価はたった160ドル

過去3世代の「いいとこ取り」でコスト圧縮

iPhone 6s(左)とiPhone SE(右)

米大手調査会社IHSは4日、アップルの「iPhone SE」で最も容量が小さい16ギガバイト(GB)機種の製造原価が160ドルとみられると発表した。そこで驚かされるのが、原価率の低さ(=アップルの利益率の高さ)だ。

過去3世代(iPhone 5s、6、6s)の部品を活用してコストを従来よりもかなり抑制したとみられ、昨年発売の6sに比べて原価は50ドル強も下がっているのだ。当然、iPhone SEがヒットすればアップルの収益に大きなプラス影響をもたらす可能性がある。

iPhoneSEは、過去3世代が融合している

IHSの英文資料によると、16GB機種の部品代合計は156.20ドルで、組み立て費を加えると160.00ドルとなる。米国での販売価格は399ドル。現在の円ドルレート(1ドル=111円)で単純換算すると約4万4300円程度のはずだが、日本では割高。1ドル132ドル換算の価格5万2800円(税別)となっている。つまり日本で売れれば、もっと利益率が高いということだ。

調査では、発売当日の3月31日にアップルストアで購入した市販品を分解したという。外形や画面解像度は2013年発売の「5s」と酷似しており、無線通信用のRF部品には「6」と同じ米クアルコム製「MDM9625」を搭載していた。CPUやメインカメラの性能は「6s」と同等だ。

IHSでコスト評価を担当するシニアディレクター、アンドリュー・ラスウェイラー氏はSEについて「5s、6、6sという3世代を融合して、新たな製品になった」とコメント。「物理的な外観は5sによく似てはいるが、製品としては格段に進化した。6sに比べて目立つのはサイズが小さくなり、画面の解像度が低くなったことくらい」と評している。

次ページ表示画面のコストは5sの半分弱
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • iPhoneの裏技
  • 岐路に立つ日本の財政
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
トレンドライブラリーAD
人気の動画
地方スーパーが撃沈「コスモス薬品」の破壊力
地方スーパーが撃沈「コスモス薬品」の破壊力
年を取っても記憶力がいい人と低下する人の差
年を取っても記憶力がいい人と低下する人の差
日本人が知らない「ビタミンD」不足の怖さ
日本人が知らない「ビタミンD」不足の怖さ
「上司の品格」を疑われる、やってはいけない7つの質問
「上司の品格」を疑われる、やってはいけない7つの質問
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
12のスキルを完全レクチャ<br>ー! 無敵の話し方

ビジネスシーンで大きな武器になる「話し方」。スピーチや交渉、会議など12のスキルを徹底解説します。『世界最高の話し方』著者による共感力スピーチの極意、TED流のノウハウが2時間で身に付くプレゼン術、自民党総裁選候補者のスピーチ診断も掲載。

東洋経済education×ICT