猫に学びたい!「失敗からすぐ立ち直る」技術 「めげない」「気にしない」6つの秘訣とは?

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1自分なりの「グルーミング」を見つけ、リフレッシュする
世界遺産の街、マルタの首都ヴァレッタにある公園。グランド・ハーバーが一望できる公園は、観光の人気スポットだ。ここには、人ばかりでなく猫も集まる。思いを寄せるオス猫がやってきたので、声をかけたが、冷たくされた。「ま、いっか」。グルーミングして、気分を変えよう(撮影:新美敬子)

猫もああ見えてよく失敗をします。屋根から塀に飛び移ろうとジャンプ一番! ……したはいいが、飛距離が足らずにズズッと下に落ちちゃったとか。あるいは、ただ歩いているだけなのにつまずいちゃった、なんてこともあります。私に「いまの、見た?」みたいな視線を投げかけて、気まずそうです。

そんなとき猫はどうするかというと、その場で突如グルーミングを始めるのです。「別に失敗なんかじゃニャイもん、最初からこういう予定だったんニャもん」とでも言いたげです。

この猫の「グルーミングによる精神安定効果」はすごいものがあるのですね。人間もピンチに陥ったとき、気が動転しそうなときは、猫にならってグルーミングをすればいいのです。

とはいえ、いきなり手や肩をペロペロなめはじめたらヘンです(笑)。私たち人間にとって「グルーミング効果」のあるものとしては、たとえば洗面所に立って手を洗う、ブラシで髪をとかすなど。指先、頭皮を刺激するのはとてもいいリフレッシュ効果を持っていると思います。自分で片手ずつハンドマッサージを行うのもおすすめです。

気持ちを切り替えるには「行動」が大切

2「全然違うこと」をして、気分を切り替える
東京・新宿のゲストハウスで暮らす猫。慌ててチェックアウトする客に蹴飛ばされそうになった。ムッとしながら、外へ出て植え込みの中へ。無心で木の枝に口をこすりつけているうちに、嫌なことは忘れてしまった(撮影:新美敬子)

上記で、ジャンプして失敗したのに、突然グルーミングを始める話をしましたが、猫は失敗しているにもかかわらず、堂々と別のことを始めます。

着地に失敗して腰を打って「イタタタタ」状態なのに、上を向いてハエを探し始めたり、棚の下に首を突っ込んで探検を始めたり。

そんな猫の様子から私が学んだのは、「行動」が大事なんだということ。よく「気持ちを切り替えていこう」とか「過ぎたことにクヨクヨしない」とか言いますが、それを心の中で唱えていても気分はなかなか上がってきません。

いっそ体を動かして「全然違うこと」をしたほうが、よほど気分転換になります。ジョギングでもいいし、ウインドーショッピングでもいい。散歩もおすすめです。

そうやって体を動かして「全然違うことをしてみる」ことで、自然と心もスッキリ、気分転換ができるのではないでしょうか。

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