猫に学びたい!「失敗からすぐ立ち直る」技術 「めげない」「気にしない」6つの秘訣とは?

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3身の回りの「簡単な掃除」をする
蒸し暑いマレーシア・ペナン島の猫は、木陰に入りグルーミング。毛が濡れると、クールダウンできる。さらに暑さを忘れるためか、脇にいた猫の毛並みも整えてやる(撮影:新美敬子)

「猫は失敗をするとグルーミングをする」と述べましたが、これは身を清める、キレイにするという意味もあります。私たち人間も、嫌なことがあったときには、簡単な掃除をしたり、少しだけ机回りを片付けるなどをしてみましょう。

「ちょっとだけ」というのがコツ。本格的にやろうとすると腰が重いですからね。少しでもキレイになると不思議と気分もスッキリ。気分転換にもなりますね。

音楽を聞き、深呼吸し、とにかく寝る

4音楽を聴いて、嫌な感情を洗い流す
ご飯がもらえる場所に行ったら、いじめっこ猫がいた。取って返してテリトリーに戻ると、犬の鳴き声に耳を傾け、気を紛らわせているようだった。猫の楽園マルタ島にて(撮影:新美敬子)

意外にも猫は音楽好き。音楽が流れると、耳を立てて聞き入ります。

うちの猫たちは、ジャズやクラシックが好きです。演歌も好みます。じっと耳を傾けて聞いて、「自分はこの音楽をちゃんと理解しているのだ」というような顔をします。

嫌な感情を洗い流すには音楽は最高ですね。音楽がないときは小鳥のさえずりなど、耳を澄まして音を探してみましょう。

耳を澄ますことで不思議と心が落ち着くものです。

5「ため息」をつく代わりに、「深呼吸」する

これは笑っちゃうことなのですが、猫は思い

世界遺産の街、ジョージタウン(ペナン島)の昼下がり。食料品店の猫がいつものように散歩から帰ると、店は早仕舞いしていた。「聞いてないよ~。家に入れないじゃないか」。大きく鳴いて文句を言った。そのあと、深呼吸をすると、落ち着いた(撮影:新美敬子)

通りにならなかったときに、「ふんっ」と息を漏らすのです。肩の力を抜いて、まるで「ため息」をついているよう。それで気分転換できるのか、そのあとはすっかり忘れてしまい、自ら腕枕をして眠りについたりします。

ただし、職場で「ため息」ばかりついていると嫌がられるので、代わりに「大きな息をする」「深呼吸」をしてみることで、気持ちがちょっと冷静になれるものです。

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6とにかく寝る

猫は落ち込んだ時、つらいことがあったとき、よく眠りの世界に逃げ込みます。「とりあえず、まあ、寝るか」という感じでしょうか。それで起きてみると、だいたい起こったことはすっかり忘れちゃっています。人間界にも「フテ寝」という言葉がありますよね。とりあえず一眠りしてみると、スッキリするってことがあります。寝て起きてもまだ引きずっていることはありますが、時間とともに少しずつでも確実に立ち直っているはず。

みなさんもぜひ試してみてください。

新美 敬子 世界を旅する犬猫写真家

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にいみ けいこ / Keiko Niimi

愛知県豊橋市生まれ。郵便局勤務を経て、テレビ番組制作の仕事に就き、海外の猫を撮りはじめる。その後「犬猫写真家」を名乗り、写真家として活動する。世界各地を旅して街角で出会う犬や猫と人々との暮らしを撮影。訪れた国は70カ国を超える。「猫びより」などの雑誌や写真集でエッセイとともに紹介している。代表作『旅猫』(講談社・フォトルピナス)をはじめ、『マルタの猫』『すて猫カテキン』『猫の旅 地中海』『世界の看板にゃんこ』(すべて河出書房新社)、『猫のハローワーク』『猫のハローワーク2』(講談社文庫)など、著作は60作を超える。近刊は『世界のまどねこ』(講談社文庫)

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