「女性新入社員」に優しいホワイト企業500社 「CSR企業総覧」で読み解く有望企業<5>

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他にジェイテクト(20人)、日新(20人)、明治電機工業(19人)、大日精化工業(19人)など女性採用が多く好業績の実力派とされる企業が並ぶ。このような(おそらく)知らない会社と出会うためにランキングの利用は効果的だ。

100人以上の採用でトップは232位のNTTデータ。157人入社で154人が在籍し定着率は98.1%だった。237位富士通も163人入社で158人在籍(96.9%)。同社は女性部長数が136人と『CSR企業総覧』掲載企業で日本IBM(152人)に次ぐ2位と女性活躍が進む。244位JR東日本は96.2%。211人入社で203人が在籍だ。

279位のトヨタ自動車も250人中235人で94.0%と高い。高卒等の工場勤務者も多く定着率は非常に高い。

90%以上は348位の雪印メグミルク、日本ユニシスなど7社まで(いずれも90%)。500位のMS&ADインシュアランスグループホールディングスでも80.9%と定着率の高い会社が多くある。

定着率が高いのは電気・ガス

対象社数が10社以上の業種で平均定着率がもっとも高かったのは電気・ガス業の95.0%(10社)。ガラス・土石製品93.0%(10社)、鉄道などの陸運業90.8%(15社)、その他製品90.7%(25社)、精密機器89.4%(14社)も高かった。

一方、低い業種は、サービス業61.4%(55社)、小売業70.0%(63社)、非鉄金属73. 0%(11社)、不動産業75.8%(16社)、卸売業79.4%(80社)、銀行業79.9%(31社)となった。

『CSR企業総覧2016』(東洋経済新報社)。有力・先進1325社のCSRデータを掲載。上の画像をクリックすると購入サイトにジャンプします

さらに全社の男女別の採用者数と3年後の在籍者数も集計してみた。2012年の採用者数は男性が5万5003人、2015年4月の在籍者は5万0016人で定着率は90.9%(入社ゼロを含めて回答1015社)。一方で女性は2万1026人入社で1万7548人在籍で83.5%(同1011社)と、男性のほうが定着率は高かった。

この「女性新入社員に優しいホワイト企業ランキング」は『CSR企業総覧』の掲載情報がベースだ。この本をご覧になったことのない方にはイメージしにくいかもしれないが、ここに情報を開示する会社は従業員、取引先、地域、環境、顧客などの幅広い面を普段から配慮してビジネスを行っている「信頼される会社」が多い。

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