iPhoneSEには、巨大な市場が広がっている 先進国にも新興国にも莫大な需要
価格は32GB(ギガバイト)モデルで599ドルと、これまでの9.7インチiPad Air 2より高く設定され、128GBモデルが749ドル、さらに256GBモデルが899ドルとなった。
iPad Proに課せられたミッションは、言うまでもなくiPad販売の立て直しだ。成果が出なくなってきたタブレット市場の開拓から目先を変える必要があった。そこで目をつけたのが、「Windows PC」からの買い換え喚起だ。
「Windows PC」からの買い換えを狙う
プレゼンテーションの中で、こんな説明があった。現在稼動している6億台のパソコンは、5年以上古いものだ、というのだ。
古いパソコンでは最新のアプリや機能は利用できないし、写真やビデオの編集、音楽といった用途を最大限に楽しめなくなってくる。もちろん、文書作成なども、最高のパフォーマンスを発揮できない。こうした人々に対して、「iPad Proは最高の買い換えマシンだ」とアピールした。
パソコンからiPadへの移行で、最大の障害となるのがワークフローだ。すなわち、それまでのパソコンで使っていたソフトウェアがiPadで使えなければ、これまでのデータはもちろん、作業そのものを引き継げなくなる。
一方で、ウェブブラウザからSNSを利用したり、メールやOfficeで文書作成をする程度のライトな使い方であれば、iPadでも問題なく引き継げる。特にSNSは、専用アプリが用意されるため、ブラウザより快適なこともあるだろう。
マイクロソフトのSurfaceシリーズは、基本的にはWindowsがそのまま動作するため、ワークフロー引継ぎへの懸念がない点で、iPadよりも有利である点は確かだ。PCからどのようにしてiPad Proにユーザーを引き込むのか、製品のマーケティング戦略にも注目すべきだろう。
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