コロムビアミュージックエンタテインメント取締役名誉相談役・廣瀬禎彦(Part1)--月200冊以上、あらゆる雑誌を読みました

コロムビアミュージックエンタテインメント取締役名誉相談役・廣瀬禎彦(Part1)--月200冊以上、あらゆる雑誌を読みました

■CEOへの道は、職業としての”社長”を選び、第一線で活躍するプロによるトークセッション。将来、経営層を目指すオーディエンスに、自らの経験とノウハウを語る。

--廣瀬さんは、コロムビアミュージックエンタテインメント(以下、コロムビア)の社長を5月まで務められ、現在は取締役名誉相談役の立場として音楽業界に携わっていらっしゃいます。でも、もともとの専門はコンピュータソフトだったそうですね。慶応大学大学院工学研究科を修了されています。

当初は建築関係を目指していましたが、浪人中に予備校の数学の先生が言ったんです。「将来はプログラミングが仕事になるんだよ」と。単に好奇心が強かっただけなのですが、その一言がきっかけで、コンピュータのコースがある大学を受けたんです。入学後はコンピュータプログラムを書くうちに物足りなくなり、大学院にも行ったというわけです。

--なぜ、日本アイ・ビー・エム(以下IBM)に入ったのですか。

メーカーと大学とでは、コンピュータソフトについての情報レベルにあまりにも大きなギャップがあると感じたんです。最先端の技術を学ぶためにはどこがいちばん優れているのだろうと考えたとき、IBM、ユニバック、CDC、バローズが候補として挙がりました。最終的にユ二バックとIBMで迷ったのですが、見学に行ったときにオフィスがきれいだったのでIBMに決めました(笑)。

--IBMでの最大の転機はいつだったのでしょう。

入社10年目に、エンジニアから突然営業へ異動になった時です。エンジニアはお客様にとってはいろいろなことを教えてくれる先生のような存在なので、大きな態度で仕事ができました。しかし、営業は頭を下げなければいけません。まったく逆の立場。「買ってください」の一言が言えるようになるまで、半年くらいかかりましたね。

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