コロムビアミュージックエンタテインメント取締役名誉相談役・廣瀬禎彦(Part2)--セガに行ったのはアスキーへの100億円の増資のタイミングです

コロムビアミュージックエンタテインメント取締役名誉相談役・廣瀬禎彦(Part2)--セガに行ったのはアスキーへの100億円の増資のタイミングです

■ CEOへの道は、職業としての”社長”を選び、第一線で活躍するプロによるトークセッション。将来、経営層を目指すオーディエンスに、自らの経験とノウハウを語る。

--アスキーでは、どんなお仕事をされていたのですか。たいへんな時期だったのではないでしょうか。

アスキーの創業者・西和彦さんとの出会いは、IBM在籍時にパソコンの講演をお願いしたことがきっかけです。アスキーは非常に早い時期にISP(インターネット・サービス・プロバイダ)を手掛けていました。私はISPやシステム事業をやりたかったのですが、いろいろもめごとがあり、気づいたらゲーム部門の担当になっていたんです。

在籍期間は1年半と短かかったですが、中身は濃かったですよ。特に資金繰りについていちばん学びましたね(笑)。IBMにいるとお金が潤沢にあるので金詰まりという発想がありません。企業をやっていくうえで資金繰りは非常に大事なことなのに、巨大な会社にいると触れずにいられるわけです。

また、アスキーではベンチャー体質の良さを感じました。大企業と比べてベンチャーは1人が占めるポーションも比重も大きいので、社員が伸び伸びしていて面白いんです。後にアットネットホームという会社を作るときの参考にもなりました。

--1年半で、なぜセガ・エンタープライゼス(以下、セガ)に移られたのでしょうか。

当時アスキーは資金繰りが大変で、西さんと副社長の橋本さんと3人でお金を貸してくれる先を探し回っていました。97年は景気が傾き始め、電機会社はみな苦しく増資していただけるようなところもなく、最後に行き着いたのがCSKの大川功さんでした。100億円の増資をお願いして応じていただいたその日、「セガは人が足りないから来てくれ」と大川さんに言われたんです。

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