「ゲームを人生に役立てる人」は何が違うのか 日常世界に生かすべきは「勝ち負け」じゃない

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

もし、上手な人とゲームをして、そういうことを感じたのなら、普段から姿勢を意識して練習に取り組んでほしい。ただ何となく、他人に流されて生きている自分に気が付いたなら、「自分の軸って何だろう」と少し考えて、目の前の選択を変えてみて下さい。そうして、ゲームを通じて自分を見つめ直すことができたら、ゲームは自分の卓球や生き方にとても役に立つものになるでしょう。

どんなにひどいゲームにも、必ず「終わり」がある

ゲームの中で「本当の自分」を知るには、「勇気」が必要です。

自分の良いところだけならいいのですが、ゲームの中では自分の悪いところも表現されます。誰だって、自分の悪いところは見たくないものです。でも、それと向き合う勇気のある人が、ゲームを楽しむことができます。

ここで忘れないでほしいのは、ゲームの時間には、必ず「終わり」がある、ということです。あなたが乗った電車には、必ず終着駅がある。どれほどみじめで、ひどいゲームをしていたとしても、ゲームセットになれば終わりなんです。

そういうふうに思うことができたら、「本当の自分」から目をそらさず、ゲームの時間を目一杯楽しむことができるようになるかもしれませんね。たくさん勝つ人も、たくさん負ける人も、その点ではまったく同じです。

舞台の上で、緊張感のある中で、自分を表現することに挑戦する。頭を使って、作戦を考えて、ストーリーを作っていくことに挑戦する。失敗してもいいんです。ゲームには必ず、終わりがありますから。結果が「負け」であってもまったく問題ないんです。もう一度電車に乗って、思い切って、勇気を出して、「挑戦」してください。

そうすればきっと、今よりももっとゲームを楽しめるようになっていきますよ。

プレタポルテの関連記事
“美しい”は強い――本当に上達したい人のための卓球理論(上) (山中教子)
元卓球世界王者の「上達の法則」(2)「目標」から「目的」へ (山中教子)
夜間飛行が卓球DVDを出すまでの一部始終(第1回)(夜間飛行編集室)

 

山中 教子 元卓球世界王者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

やまなか のりこ / Noriko Yamanaka

1963 年第27 回世界選手権団体優勝(プラハ大会)。1964・66 年全日本選手権シングルス優勝。1967年第29 回世界選手権団体・混合複優勝(ストックホルム大会)。1990年株式会社「球貴(TAKA)」設立。代表取締役社長。1999 年グリップが手のひらに自然になじみ余分な力を入れず、軽やかにパワフルに打てるように開発されたオリジナル卓球ラケットである「テナリーラケット」(日本卓球(株)開発・販売。2000 年度グッドデザイン賞受賞)を開発。

2003 年2月、卓球の身体運動についての「ARP(アープ)理論」を発表。以後、小学生から大学生、社会人、選手から一般愛好家までを対象に、ARP理論を元に卓球や身体理論を指導している。2016年3月より「アープ卓球通信」スタート。

アープ卓球カレッジ

DVD『軸・リズム・姿勢で必ず上達する 究極の卓球理論アープ(ARP)

通信講座「アープ卓球通信」
 

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事